アミール・アブラシ

アミール・マルシュ・アブラシ

アミール・マルシュ・アブラシ（Amir Malush Abrashi、1990年3月27日 - ）は、スイスで生まれ育ち、アルバニア代表として活躍するプロサッカー選手です。現在は、スーパーリーグのグラスホッパー・クラブ・チューリッヒに所属し、ミッドフィールダーとしてプレーしています。

クラブ経歴

アブラシは、12歳の時に地元のクラブでサッカーを始めました。16歳で家族と共にヴィンタートゥールへ移り、FCヴィンタートゥールのアカデミーに入団。2006-07シーズンにはリザーブチームに昇格し、その活躍が認められて2008年4月にはチャレンジリーグのFCラ・ショー＝ド＝フォン戦でトップチームデビューを果たしました。

2010年7月、グラスホッパー・クラブ・チューリッヒにレンタル移籍。シーズン終了後には、60万ユーロで完全移籍しました。グラスホッパーでは、2012-13シーズンのスイス・カップ優勝を経験しています。

2015年6月、SCフライブルクへ移籍。加入後すぐにレギュラーに定着し、33試合に出場。チームの2.ブンデスリーガ優勝とブンデスリーガ昇格に大きく貢献しました。

2021年1月27日には、FCバーゼルへシーズン終了までのレンタル移籍をしています。

代表経歴

アブラシはスイスで生まれ育ちましたが、両親がコソボ出身のアルバニア人であるため、アルバニア代表を選択する道もありました。年代別代表では、出生地のスイス代表としてUEFA U-21欧州選手権2011やロンドンオリンピックに出場しています。

A代表も当初はスイス代表を目指していましたが、センターハーフのポジションにはヴァロン・ベーラミ、ギョクハン・インレル、グラニト・ジャカ、ブレリム・ジェマイリといった実力者が多く、ポジション争いが非常に厳しい状況でした。2013年5月、当時のオットマー・ヒッツフェルト監督との話し合いの結果、スイス代表入りを断念しました。

その後、アルバニア代表を選択。2013年5月にヴネルト・バシャらと共にアルバニア市民権を取得し、同年6月にはFIFAから代表変更の正式許可が下り、アルバニア代表としての出場が可能になりました。

2013年8月、アルメニアとの親善試合でアルバニア代表として初キャップを記録。同年9月には、2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のスロベニア戦で国際Aマッチに初出場しました。

2016年5月には、UEFA EURO 2016の参加メンバーに選出され、大会直前に行われたカタールとの親善試合ではキャプテンマークを巻きました。UEFA EURO 2016本大会では、グループステージの全3試合に出場しました。

タイトル

グラスホッパー

スイス・カップ: 2012–13

SCフライブルク

2. ブンデスリーガ: 2015–16

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