アムステルダム (軽巡洋艦)

アムステルダム (USS Amsterdam, CL-101)

アムステルダムは、アメリカ海軍が運用したクリーブランド級軽巡洋艦の23番艦です。艦名はニューヨーク州のアムステルダム市に由来します。

艦歴

1943年3月3日、バージニア州ニューポートニューズのニューポート・ニューズ造船所で起工されました。1944年4月25日にウィリアム・E・ハーセンフス夫人によって進水し、1945年1月8日にアンドリュー・P・ロートン艦長の指揮下、バージニア州ポーツマスのノーフォーク海軍工廠で就役しました。

就役後、アムステルダムはバージニア州ノーフォーク沖で艤装を完了させ、2月5日に出航。チェサピーク湾で整調訓練を実施しました。2月17日にはハンプトン・ローズを出港し、トリニダード島に向けて訓練航海へ。トリニダードでの活動を終えた後、ノーフォークへ帰還する途中でクレブラ島沖にて砲撃訓練を実施。3月20日にノーフォークに到着しました。

その後、ニュージャージー州メイ岬へ砲撃訓練のために航海した後、3月24日にノーフォーク海軍工廠に入り信頼性試験を受けました。4月20日にはチェサピーク湾での演習に向けてノーフォークを出港、4日後にはカリブ海へ向かいました。クレブラ島沖やグアンタナモ湾で訓練演習を実施した後、パナマ運河を5月5日に通過。5月18日には真珠湾に到着し、ハワイ水域にて砲撃訓練や戦術演習を重ねました。

6月9日、アムステルダムはフィリピンのレイテ島に向けて出航し、21日にサンペドロ湾に到着。第3艦隊に合流しました。物資と燃料の補給後、7月1日には第38任務部隊に配属され、日本本土攻撃部隊の対空護衛任務に就きました。7月10日には航空機部隊が日本軍の飛行場、軍需施設、艦艇への攻撃を開始。アムステルダムは、この戦闘期間中に空母部隊を日本軍の地上及び水上からの攻撃から護衛しました。部隊は東京、呉、神戸、大阪などの都市を攻撃し、8月15日の終戦時には、第38任務部隊は東京への攻撃準備中でした。

終戦後の数週間、アムステルダムは本州東部水域に留まり、休戦交渉中の日本軍による攻撃を警戒しました。9月5日に東京湾に入港し、20日まで停泊。その後、帰国の途に就き、沖縄の中城湾と真珠湾を経由して帰還兵を乗せ、10月15日にオレゴン州ポートランドに到着しました。ポートランドに2週間停泊し、海軍記念日の式典に参加した後、10月29日にカリフォルニア州サンペドロへ向かいました。

11月1日にサンペドロに到着したアムステルダムは、調整と維持作業の後、11月19日に西海岸を出港し真珠湾に向かいました。11月25日に真珠湾に到着し、帰還兵と機材を積み込むと、12月12日に出航。12月18日にサンペドロに到着し、1946年初めまで停泊しました。1946年1月21日、サンフランシスコに向かい、到着後すぐに乗組員は不活性化と太平洋予備役艦隊入りするための作業を開始しました。1947年6月30日に退役し、サンフランシスコで保管されました。その後、1971年1月2日に除籍され、1972年2月11日にカリフォルニア州ターミナル・アイランドのナショナル・メタル・アンド・スチール社に売却され、解体されました。

アムステルダムは、第二次世界大戦中の戦功により、1個の従軍星章を受章しました。

脚注

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧
アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

USS Amsterdam (CL-101) - ウェイバックマシン（2004年2月25日アーカイブ分）
photographs of Amsterdam (CL-101)

もう一度検索