アメリカ国家安全保障アーカイブ

アメリカ国家安全保障アーカイブ

アメリカ国家安全保障アーカイブ（National Security Archive）は、ワシントンD.C.のジョージ・ワシントン大学内に拠点を置く、研究・アーカイブ組織です。501(c)(3)条の免税資格を持つ非営利団体であり、政府機関のような名称とは異なり、政府とは独立したリベラル系の組織です。アメリカ国家安全保障局（NSA）という国防総省下の組織と名称が似ていますが、関係はありません。

概要

1985年にトーマス・ブラントンによって設立されたこの組織は、アメリカ合衆国の外交政策に関するテーマを選定し、機密指定が解除された公文書などを収集・保存・公開しています。アメリカの情報公開法（Freedom of Information Act）に基づき、政府各機関から入手した文書を分析し、厳選された資料を原稿コピー、マイクロフィッシュ、またはウェブサイトを通じて一般に公開しています。

組織の運営は、取締役会の監視下にある顧問役員会によって行われています。2005年には、ドキュメンタリー作品『機密解除：中国でのニクソン』でエミー賞を受賞しました。また、2006年には、アメリカ政府による歴史資料の再分類計画を暴露し、注目を集めました。この再分類計画は、クリントン政権下で十分に審査されないまま機密解除されたアメリカ国立公文書記録管理局（NARA）所蔵のアメリカ外交・軍事政策関連資料を、1999年以降にクリントン自身および後続のブッシュ政権が再審査し、国家安全保障に関わるものを再び非公開とするというものでした。

資金

1985年から1998年まで、反戦を柱とする非営利団体「平和基金会」（Fund for Peace）が主な資金提供者でした。その後は、ニューヨーク・カーネギー財団、フォード財団、自由フォーラム、マッカーサー基金、アメリカ議会年鑑、コックス・エンタープライゼズなどが支援しています。寄付金は、アメリカ国家安全保障アーカイブ基金を通じて管理され、組織の運営資金として活用されています。

関連情報

アメリカ国立公文書記録管理局
アメリカ合衆国情報安全保障監督局
Freedom of information legislation
reclassfication program

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