アメリカ国防予算経理局

アメリカ国防予算経理局 (DFAS)

アメリカ国防予算経理局（DFAS）は、アメリカ国防総省（DOD）の一部として、インディアナ州インディアナポリスに本部を置いています。1991年に設立されたこの機関は、経理担当国防次官の指揮のもと、国防省の財務管理や経費削減を主な業務としています。

DFASは、軍人や国防省の従業員、さらには取引先や外部委託先に対する全ての支払いを行う責任を担っています。さらに、国防総省の上層部に対して、財務や会計に関する情報、ビジネスインテリジェンスを提供しています。また、年次財務諸表の作成や、国防省の財務と会計要件を統括し、これらの機能やプロセスの統合、標準化、または近代化を進める役割も果たしています。

主な業務

DFASの特に注目すべき業務は、軍人の給与支払いに関連するものです。具体的には、国防総省に所属する全ての軍人と文民への給与、退職者や年金受給者への給付、さらに国防省の委託業者や納入業者への支払いを担当しています。この他、電子政府イニシアチブによる国防省外のユーザーへのサポートも行っており、対象にはアメリカ合衆国の大統領行政府やエネルギー省、退役軍人省、保健福祉省、アメリカ合衆国放送理事会等が含まれています。

DFASは連邦政府の直接歳出に依存していないため、陸・海・空軍省などの資金拠出に基づくファンド運営を行っており、現在、世界最大の財務および会計業務機関として知られています。

2016年度の業務実績

DFASは、2016会計年度には多くの業務を行いました。具体的には、以下の手続を実施しています。

• - 640,000の口座に対して、122,400,000件の給与支払
• - 5,800,000件の旅費精算
• - 11,700,000件の請求書支払い
• - 151,800,000件の総勘定元帳の管理
• - 8990億ドルに上る退役軍人給付や保健基金の管理
• - 5345億ドルの会計支出
• - 4790億ドルの対外有償軍事援助の管理
• - 1,359件の国防総省の歳出項目管理

結論

DFASは、国防総省における財務管理の中心として重要な役割を果たす機関です。その多岐にわたる任務を通じて、国防省の経済的健全性を確保しつつ、アメリカ合衆国の防衛力を支える基盤を形成しています。これは、軍人やその家族、さらには国防に関わる様々な関係者に対する信頼性の高い経済支援を意味します。DFASの今後の活動が、環境変化に適応し、より高い効率性を目指すことが期待されます。

もう一度検索