本稿では、
[アメリカ海軍]]が運用してきたフリゲート艦(FF、FFG)の歴史と多様な艦級について解説します。1975年6月30日の艦種改変により、
護衛駆逐艦]が[[フリゲートへと艦種変更されたことが、現代
アメリカ海軍フリゲートのルーツとなっています。
[帆船]]時代のフリゲートについては
[アメリカ海軍帆走
フリゲート一覧、哨戒
[フリゲート]] (Patrol Frigate, PF) については[アメリカ海軍哨戒艇一覧を参照ください。
ブロンシュタイン級フリゲート (FF)
1963年に2隻が就役した比較的小型の
フリゲートです。
ブロンシュタイン (USS Bronstein, FF-1037):後にメキシコ海軍へ移管
マックロイ (USS McCloy, FF-1038):後にメキシコ海軍へ移管
1964年から1968年にかけて10隻が就役しました。
ガーシア (USS Garcia, FF-1040)
ブラッドレイ (USS Bradley, FF-1041):後に
ブラジル海軍へ移管
エドワード・マクダネル (USS Edward McDonnell, FF-1043)
ブランビィ (USS Brumby, FF-1044)
デヴィッドソン (USS Davidson, FF-1045):後に
ブラジル海軍へ移管
ヴォーグ (USS Voge, FF-1047)
サンプル (USS Sample, FF-1048):後に
ブラジル海軍へ移管
コーレシュ (USS Koelsch, FF-1049)
アルバート・デヴィッド (USS Albert David, FF-1050):後に
ブラジル海軍へ移管
オハラハン (USS O'Callahan, FF-1051)
1969年から1974年にかけて46隻が大量建造されました。対潜能力に重点を置いた設計が特徴です。
ノックス (USS Knox, FF-1052)
ロアーク (USS Roark, FF-1053)
以下44隻(省略)
...
モインスター (USS Moinester, FF-1097)
FF-1098からFF-1107まではキャンセルされ未命名。FF-1098の番号は後述のグローバーに再使用されました。
グローバー級フリゲート (AGFF)
1965年に1隻が就役しました。
グローバー (USS Glover, FF-1098):研究用に改修。AGDE-1として就役後、AGFF-1、最終的にFF-1098へ艦種変更。
ブルック級ミサイルフリゲート (FFG)
1966年から1968年にかけて6隻が就役した、ミサイルを搭載した
フリゲートです。
ブルック (USS Brooke, FFG-1)
ラムゼー (USS Ramsey, FFG-2)
スコフィールド (USS Schofield, FFG-3)
タルボット (USS Talbot, FFG-4)
リチャード・L・ペイジ (USS Richard L. Page, FFG-5)
ジュリアス・A・フューアー (USS Julius A. Furer, FFG-6)
1977年から1989年にかけて51隻が就役した、
アメリカ海軍の主力
フリゲートとして長らく活躍しました。徐々に退役が進められています。
オリバー・ハザード・ペリー (USS Oliver Hazard Perry, FFG-7)
マッキナニー (USS Mclnerney, FFG-8)
以下49隻(省略)
...
ロドニー・M・デイヴィス (USS Rodney M. Davis, FFG-60)
イングラハム (USS Ingraham, FFG-61)
オリバー・ハザード・ペリー級の後継として開発された、比較的小型の高速戦闘艦です。沿海域での作戦を重視した設計となっています。
フリーダム級: フリーダム (USS Freedom, LCS-1)
インディペンデンス級: インディペンデンス (USS Independence, LCS-2)
コンステレーション級ミサイルフリゲート (FFG)
2020年4月30日、
アメリカ海軍は次期
フリゲート「FFG (X)」プログラムに、イタリアのフィンカンティエリが提案したFREMMを採用すると発表しました。アメリカ国内の造船企業マリネットマリンで建造されます。
コンステレーション (USS Constellation, FFG-62)
コングレス (USS Congress, FF-63)
チェサピーク (USS Chesapeake, FFG-64)
ラファイエット (USS Lafayette, FF-65)
ハミルトン (USS Hamilton, FFG-66)
ガルベス (USS Galvez, FFG-67)