アメリカ陸軍格闘術

アメリカ陸軍格闘術（Modern Army Combatives）

アメリカ陸軍格闘術は、アメリカ陸軍の一般部隊で訓練されている近接格闘術です。その内容は時代によって変遷しており、現在訓練されているものは2002年に採用された「Modern Army Combatives（MACP）」と呼ばれるものです。

Modern Army Combatives (MACP)

MACPは、陸軍第75レンジャー連隊に所属していたマット・ラーセンが考案した、組技を重視した格闘術です。ブラジリアン[[柔術]]をベースに、レスリングや柔道の要素を取り入れた組技、ムエタイやボクシングを参考にした打撃技、そしてフィリピン武術に由来するナイフ格闘などの武器術で構成されています。

レベル

MACPは、レベル1からレベル4までの4段階に分かれており、それぞれのレベルに応じて訓練内容が異なります。レベルが上がるにつれて、より高度な技術や指導能力が求められます。

指導方法

MACPの最大の特徴は、体系化された指導方法です。伝統的な武術では、指導者の経験や技能に依存した指導が行われることが多く、「技は凄いけれど、教え方は分かりにくい」というケースも少なくありません。

MACPでは、レベル認定試験において、技術力だけでなく指導能力が重視されます。最終試験では、教官役を生徒に見立てて指導を行うことが求められ、初心者にも分かりやすく段階的に技術を説明する能力が評価されます。

• - レベル1教官: 新兵訓練や中隊以下の部隊での指導が許可されます。

MACPは、実践的な格闘技術だけでなく、指導者の育成にも力を入れている点が特徴です。これにより、兵士たちは効率的に格闘技術を習得し、実戦でその能力を発揮できるようになります。

参照

• - U.S. Army Field Manual 3-25.150

関連項目

• - 近接格闘術
• - フェアバーン・システム
• - 自衛隊格闘術
• - システマ
• - クラヴ・マガ
• - CQB/CQC

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