アラメダ駅

アラメダ駅（Estação Alameda）

アラメダ駅は、ポルトガルのリスボンに位置し、アロイオス地区とアレエイロ地区の境界にある地下鉄の駅です。この駅は、リスボンメトロの緑線と赤線の交差点として機能し、利便性の高い交通手段を提供しています。

沿革

アラメダ駅は1972年6月28日に緑線として開業しました。その後の1998年に赤線の建設が決定され、開業前の同年3月3日には駅全体の改修工事が行われました。この工事には、赤線へのアクセス通路の建設やホームの延長が含まれました。しかし、この建設工事中に1997年10月19日には火災が発生し、作業員2名が命を落とすという悲劇もありました。赤線は、その後の1998年5月19日に開業し、現在の形が整いました。

駅構造

アラメダ駅は、緑線と赤線の双方に相対式のホームを2面、さらに2線を持つ地下駅です。緑線の駅の設計は建築家ディニス・ゴメスによるもので、駅の内装には画家マリア・ケイルのデザインが反映されています。その後、1998年の改修時には建築家マヌエル・タイニャが再設計を手掛け、画家ルイス・ノローニャ・ダ・コスタのデザインが取り入れられました。一方、赤線の部分は同じくマヌエル・タイニャの設計のもと、造形芸術家アントニオ・コスタ・ピニェイロと彫刻家アルベルト・カルネイロがデザインを担当しました。

駅には、出入口用の階段が8箇所、さらに乗降客の利便性を考慮してエレベーターが1基設置されています。これにより、バリアフリーに配慮したアクセスが可能です。

駅周辺

アラメダ駅周辺は、商業施設や公園、教育機関など多様な施設が集まっています。駅近くにはアラメダ・ドム・アフォンソ・エンリケスやフォンテ・ルミノーサといった著名なスポットがあり、地元の人々や観光客にとっても訪れる価値があります。また、アロイオス市場やプラサ・ジョアン・ド・リオ庭園もあり、リラックスしたり食事を楽しむ場として利用されています。また、リスボン大学付属高等技術学校やポルトガル国家統計局も近隣に位置し、学術的な雰囲気も漂っています。周囲にはサン・ジョアン・デ・デウス教会といった文化的な名所も点在し、駅利用者にとって魅力的な景観を形成しています。

隣の駅

アラメダ駅は、リスボンメトロの緑線と赤線の接続点でもあります。緑線ではアレエイロ駅とアロイオス駅が隣接し、赤線ではサルダーニャ駅とオライアス駅が近くにあります。これにより、多方面へのアクセスが容易になっており、リスボンの交通網を支える重要な地点となっています。

このように、アラメダ駅はリスボンの中心部に位置し、地下鉄の重要なハブとしての役割を果たすだけでなく、多彩な周辺施設に恵まれ、地域の生活や観光にも寄与しています。

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