アラースベルクエクスプレス

アラースベルクエクスプレス

アラースベルクエクスプレスは、かつてドイツ鉄道が運行していた、ニュルンベルク中央駅とアラースベルク駅を結ぶレギオナルバーン（普通列車相当）のブランド名でした。2006年12月10日に運行を開始し、ドイツ国内では珍しい高速新線を走行する地域列車として注目を集めました。この路線はニュルンベルク運輸連合(VGN)の運賃体系に組み込まれており、VGNのダイヤグラムではR9エクスプレスという名称で親しまれていました。2020年12月13日、ニュルンベルクS5系統がこの路線を継承し、アラースベルクエクスプレスの運行は終了しました。

運行体系

アラースベルクエクスプレスは、途中停車駅のないニュルンベルク中央駅とアラースベルク駅間のシャトルサービスを提供していました。ミュンヘン・ニュルンベルク高速線を経由し、2007年のダイヤでは、最高速度140km/hで25kmの区間をわずか15分で結んでいました。アラースベルク駅では7路線の路線バスと接続しており、パークアンドライド方式を導入、286台分の駐車スペースと112台分の駐輪スペースを確保していました。

平日の運行は、アラースベルク駅発が5時04分から深夜0時04分まで、1時間ごとの運行が基本でした。ただし、11時04分、12時04分、14時04分、23時04分の便は運行されませんでした。ニュルンベルク中央駅発は4時40分から23時40分まで、同様に1時間ごとの運行でしたが、10時40分、11時40分、13時40分、22時40分の便は除外されていました。ミュンヘン・ニュルンベルク・エクスプレスと合わせると、朝の5時台から8時台にかけては毎時2本、その他の時間帯でも概ね毎時1本から2本がアラースベルク駅まで運行されていました。しかし、週末は運行本数が大幅に削減され、ニュルンベルク発は10時40分、11時40分、16時40分、18時40分の計5本のみの運行となっていました。

使用車両

アラースベルクエクスプレスには、通常、112形電気機関車と制御客車を含む3両編成の客車が使用されていました。運行開始当初は、制御客車にLZB（自動列車制御装置）の搭載工事が完了していなかったため、112形機関車を編成の前後に連結する形で運行されていました。客車内には、旅客案内表示装置や押しボタン式の自動扉などが設置され、快適な移動空間を提供していました。定員は2等車で240名、自転車用ラックも34台分設けられていました。また、LZBのシステム上の制約から、アラースベルク駅ではICE（高速鉄道）との閉塞関係により、出発に制限が生じることがありました。

外部リンク

ミュンヘン～ニュルンベルク間時刻表（2006年12月改正）

注釈・出典

(実際の出典情報に基づいて記述)

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