アリアンロッドRPG 2E

アリアンロッドRPG 2E

『アリアンロッドRPG 2E』は、2011年7月に発売された日本製のファンタジーTRPGであり、著者は菊池たけしです。この作品は、2005年にリリースされたオリジナルのルールを基にした第2版となります。TRPGのスタイルとして、多くのファンから支持を受け続けている作品です。

概要

『アリアンロッドRPG』は、最初から読者のアイディアを反映させ、サプリメントやシナリオ集の形で提示してきた歴史を持ちます。2010年9月に行われたJGC2010で、著者が新しいバージョンの開発を発表しました。そして2011年5月、F.E.A.R.が運営するラジオ番組にて、待望の「2E」が同年7月にリリースされることが告知されました。基本ルールブックは、富士見書房から文庫形式で発刊され、ルールが2分冊に分かれた特徴があります。

基本的なゲームシステムに大きな変更はありませんが、これまでのデータをもとにした細かな見直しが行われました。さらに、過去のサプリメントを効率的に利用する方針が貫かれており、公式サイトで第一版のデータを『2E』に適合させるためのガイドラインが提供されています。

新しいルールの特徴

『2E』では、さまざまな戦闘やアクションに関するプロセスが見直されています。最も顕著な変更は、戦闘ラウンドにおけるプロセス構成で、チェックプロセスが廃止され、プレイヤーキャラクターが全員行動するまでの流れが円滑化されました。また、アクションの種類も刷新され、プレイヤーは「ムーブアクション」と「フリーアクション」を選択できるようになりました。これにより、移動やスキルの使用がより効果的に行えるようになっています。

さらに、キャラクターメイキングにおいても、スキルの取得方法が変更されており、選択したメインクラスに基づいた初期取得スキルが設けられました。ダイス判定に関するルールも変更され、振り直し時の効果が持続するようになりました。特に特徴的なのは新たに導入された「ゲッシュ」と呼ばれるルールで、神々からの恩恵を受けるための制約とペナルティシステムが追加されています。

さまざまな種族とその特色

『アリアンロッドRPG 2E』の世界には、多様な知的種族が存在しますが、基本ルールブックでは6つの人類種族（ヒューリン、エルダナーンなど）をプレイヤーキャラクターとして利用できるようになっています。これらの種族は、それぞれ独自のスキルや歴史的背景を持ち、冒険において特定の役割を果たします。また、特定のサプリメントを導入することで、他の種族も使用できるように設定されています。

クラスの構成と役割

『2E』のクラスは、職業という枠を超えてキャラクターの役割を具体的に示しています。プレイヤーはメインクラスとサポートクラスを一つずつ選び、それぞれに特化したスキルを取得する仕組みです。新しいルールストラクチャーでは、クラススキルの選択や異なるスキルの組み合わせが可能になり、自由度の高いキャラクター作成が実現されています。

世界観と物語

エリンディル・アルディオンという2つの大陸に広がるこのファンタジーの世界には、神々や精霊が住む次元が存在します。プレイヤーは、神々からの力を借りて冒険をすることができ、その背景には壮大な物語が織り込まれています。神々の意志や古代の遺産が冒険に深みを与え、プレイヤーは自分のキャラクターを通じてこのダイナミックな世界を探索していきます。

まとめ

『アリアンロッドRPG 2E』は、ルールの再構築や情報の整理を通じて、プレイヤーに新しい体験を提供することを目指しています。従来のファンにとっても新規のプレイヤーにとっても魅力的な要素が盛り込まれたこのゲームは、今後さらに広がりを見せていくでしょう。この作品を通じて、貴方自身の冒険の物語を作り上げてみてはいかがでしょうか。

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