アリス館志賀

アリス館志賀の概要

アリス館志賀（アリスかんしか）は、石川県羽咋郡志賀町赤住にある北陸電力の原子力発電に関する展示施設です。1994年に開館し、2000年にはリニューアルされました。この施設の名称は、イギリスの文学作品『不思議の国のアリス』から名付けられています。本施設は、同書のキャラクターを通じて、訪れる人々に原子力発電や志賀原子力発電所に関する知識を楽しく伝えることを目的としています。

主な展示内容

アリス館志賀では、さまざまな展示物を通じて原子力発電についての理解を深めることができます。

アリスの館

このエリアでは、志賀原子力発電所の基本的な情報や特徴について解説する展示が行われています。訪問者は、発電所がどのように機能し、どのような役割を果たしているのかを知ることができます。

アリスの森

アリスと伯爵ウサギ、ドードー鳥が登場し、原子力発電の重要性やその利点をわかりやすく説明します。この展示は、特に子供たちにも理解しやすく工夫されています。

アリスの広場

ここでは、アリスがパイプオルガンを演奏しながら原子力発電の制御システムについての解説を行い、また「シアターキャッツ」では、チェシャ猫が100インチのスクリーンを用いて原子力発電の安全性についての説明をしてくれます。

アリスの花園

「アオムシ博士の青空教室」では、参加者がクイズを通じて放射線に関する知識を得ることができ、また「トランプ庭師の発表会」ではプルサーマルや核燃料サイクルについても簡潔に解説されています。

施設情報

アリス館志賀は、石川県羽咋郡志賀町赤住ヌ部21番地に位置しており、開館時間は9:00から16:30までです。入場は無料ですが、12月28日から1月3日までは休館となります。

アクセス方法

公共交通機関を利用する場合、北鉄能登バスでJR七尾線羽咋駅または七尾駅から高浜行き又は富来行きに乗車し、「高浜」で下車。その後、福浦行きまたは赤住行きに乗り換え、「赤住」で下車後、徒歩約15分です。志賀町コミュニティバスを利用する場合は、「高浜バスターミナル」からしかばす志賀浦線に乗って、「赤住」で下車、徒歩約15分です。

車で訪れる場合は、のと里山海道の西山ICで下車し、石川県道116号末吉七尾線および国道249号を経由するルートがおすすめです。

関連施設

アリス館志賀の近くには、花のミュージアム フローリィもあります。こちらは、志賀町が運営する温室施設で、温帯植物の展示や体験型のコーナーがあります。アリス館志賀と同様、志賀原子力発電所とその周辺地域についての情報提供も行っていますが、2023年11月1日をもって北陸電力はこの施設の運営から撤退し、2023年11月30日には閉館の見通しとなっています。

このようにアリス館志賀は、エネルギーに関する教育と地域の文化の発信を行っている重要な施設の一つです。興味のある方はぜひ訪問してみてください。

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