アリベク・ガジャマトフ

アリベク・ガジャマトフ：ロシアから来た、RIZINの新星

アリベク・ガジャマトフ。この名は、日本の格闘技ファンにとって、今後ますます耳にする機会が増えるだろう。2001年7月12日、ロシアのダゲスタン共和国に生まれた彼は、類まれな才能を持つ総合格闘家だ。

彼の格闘技人生は8歳から始まる。ウーシュー散打に取り組み始めると、すぐに頭角を現す。散打、カンフーといった複数の競技でロシア国内王者に輝き、ロシア伝統の徒手格闘術であるハンド・トゥ・ハンド・コンバットでもダゲスタン王者、更にはアーミー・ハンド・トゥ・ハンドコンバットで北コーカサス王者に2度も輝くなど、類まれな才能を示した。

散打においては、実に約10年間、競技に打ち込み、120試合以上もの経験を積んだ。その豊富な経験と鍛錬は、後のMMAキャリアにおいて大きな礎となる。その後、総合格闘技（MMA）へと転向。プロ公式記録には残っていないものの、数々のMMAトーナメントで優勝を果たすなど、若くしてその実力を証明してきた。

2021年7月24日、ACA Young Eagles 19でプロデビュー。マンスルー・ナシャエフを相手に3R KO勝利という華々しいデビューを飾ると、その後ACAで4連勝を達成。フライ級部門におけるダゲスタン期待の新星として、注目を集める存在となる。

2024年6月、23歳にして4戦4勝無敗（4フィニッシュ）という圧倒的な戦績を引っ提げ、彼はRIZINと契約を結ぶ。自身のInstagramでこのニュースを公表すると、大きな反響を呼んだ。10月には、「ウーシュー散打の魅力を日本の皆さんに惜しみなく披露したい」と、日本での活躍への強い意欲を語っている。

そして、2024年11月17日、RIZIN LANDMARK 10にて、第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシストである北方大地との対戦が予定されている。この試合は、RIZINにおける彼の真価が問われる大きな試金石となるだろう。これまで培ってきた圧倒的な技術と経験、そして燃える闘志を武器に、日本の格闘技ファンを魅了することは間違いない。

アリベク・ガジャマトフの今後の活躍に、世界中の格闘技ファンが注目している。彼のストイックな姿勢、類まれな才能、そして、日本の格闘技界に対する熱い想いが、新たな伝説の始まりを予感させる。

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