アルギン島

アルギン島（アルガン島）

アルギン島、またはアルガン島は、モーリタニア西岸のアルギン湾に位置する島です。広さはおよそ6x2キロメートルで、小さな村アガディールを除けば、荒廃した地形が広がっています。周囲は広大で危険な暗礁に囲まれており、現在はバン・ダルガン国立公園の一部となっています。

歴史

アルギン島は、植民地として宗主国が度々変わった歴史を持っています。

ポルトガル時代: 1443年、ポルトガルの探検家ヌーノ・トリスタンがヨーロッパ人で初めてアルギン島を訪れました。1445年には、エンリケ航海王子により貿易拠点が置かれ、アラビアガムや奴隷がポルトガルへ輸出されました。1455年までには、毎年800人もの奴隷がアルガン島からポルトガルへ送られるようになりました。

オランダ時代: 1633年、オランダ・ポルトガル戦争中にオランダがアルギン島を制圧しました。1665年には一時的にイングランドに奪われるものの、すぐにオランダが回復しました。

フランス時代: 1678年9月、フランスがアルギン島を奪取しましたが、1685年までには放棄していました。土地が不毛で良い投錨地もないアルギン島には、ヨーロッパ人が長期的な植民地を築くことは困難でした。

ブランデンブルク゠プロイセン時代: 1685年、フリゲート艦ローター・レーヴェのリアース船長がアルギン島のポルトガル領時代の古い要塞を占拠しました。彼は地元の王と協定を結び、彼をブランデンブルク゠プロイセンの保護下に置くことに成功しました。この条約は1687年に批准され、1698年に更新されました。

フランスの再支配: 1721年、フランスがアルギン島の要塞を強襲して、ブランデンブルクからこの島を奪い返しました。翌年にはオランダが要塞を奪取しましたが、1724年には再びフランスの支配下に戻りました。4年間のフランス支配の後、地元勢力がアルギン島を支配するようになりました。

フランス領モーリタニアの一部へ: その後、アルギン島はフランス領モーリタニア植民地の一部となり、1960年にモーリタニアが独立するとそれに従いました。

メデューズ号の遭難事件

1816年7月には、セネガルへ向かっていたフランスのフリゲート艦メデューズがアルガンで座礁し、350人が死亡する事故が起きました。この事件は、同時代の画家テオドール・ジェリコーの大作絵画『メデューズ号の筏』で広く知られています。

関連項目

* ポルトガルの奴隷貿易

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