アルドラゴン

アルドラゴン：地方競馬を席巻した名馬

アルドラゴンは、2003年12月7日に阪神競馬場でデビューした競走馬である。ダートを得意とし、JRA所属時代から高い能力を示していた。2007年には名古屋大賞典（JpnIII）を制覇するなど、重賞競走でも活躍を見せた。しかし、馬インフルエンザの影響や、ローテーションの乱れもあり、その後の成績は安定しなかった。

その後、馬主の意向もあり、2007年11月にJRAを登録抹消し、兵庫県競馬に移籍する。園田競馬場を主戦場としたアルドラゴンは、移籍後、めざましい活躍を見せる。2008年2月22日のオープン特別競走を皮切りに、六甲盃、兵庫大賞典と立て続けに重賞競走を制覇。兵庫競馬での活躍は、その能力の高さを改めて証明した。

2008年のJBC開催を前に、当初はJBCクラシックへの参戦が予定されていた。しかし、夏期休養明けのレースで圧倒的な勝利を収めたことで、陣営はJBCスプリントへの参戦を決定する。7番人気と低評価であったものの、JBCスプリントでは3着と健闘。圧倒的な人気を集めていたブルーコンコルドに先着するなど、その実力を示した。

続く園田金盃では1番人気に応え、逃げ切り勝ちを収めた。一方で、兵庫ゴールドトロフィーではスマートファルコンに敗れるなど、強豪との戦いでは苦戦することもあった。

2009年以降も、兵庫大賞典など主要競走で上位入選を重ね、園田フレンドリーカップや摂津盃などの重賞競走を制覇するなど活躍を続けた。2010年にはオッズパークグランプリで兵庫移籍後初となる兵庫県外での優勝を果たすなど、年齢を重ねてもその実力は衰えることはなかった。

2011年、10歳となったアルドラゴンは現役を引退。その後は乗馬として余生を送ることとなった。しかし、2014年8月30日、病気のため死亡した。

アルドラゴンは、JRA時代から地方競馬時代まで、一貫してダート競走を主戦場とした。ゲートでの癖や、騎手変更などもあったが、持ち前の能力と、関係者たちの献身的なサポートにより、数々の栄光を手にした。地方競馬、とりわけ園田競馬場においては、兵庫県所属馬に対しては常に勝利を収め、地元ファンから絶大な人気を集めた。その活躍は、兵庫県競馬の隆盛に大きく貢献したと言えるだろう。

血統面では、祖母の半弟に名馬Zilzalを持つなど、優れた血統を受け継いでいたことも、その能力の高さを裏付けるものと言える。アルドラゴンは、地方競馬史に名を刻んだ、まさに伝説的な競走馬であった。その活躍は、多くの競馬ファンに感動と記憶を刻み込み、長く語り継がれるだろう。

主な勝ち鞍
名古屋大賞典（JpnIII、2007年）
六甲盃（2008年）
兵庫大賞典（2008年、2010年）
園田金盃（2008年）
園田フレンドリーカップ（2009年、2010年）
摂津盃（2009年、2010年）
* オッズパークグランプリ（2010年）

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