園田競馬場

園田競馬場の概要

園田競馬場（そのだけいばじょう）は、兵庫県尼崎市に位置する地方競馬の競馬場です。主催者は兵庫県競馬組合で、2005年8月以降は地方競馬の統一電話投票システム「D-Net」にも参加しています。

基本情報

この競馬場は猪名川の西岸にあり、隣には猪名川公園があります。もともとはアラブ馬のみを対象にしていたため、「アラブのメッカ」と称されており、全国や中央交流が盛んに行われてきました。しかし、1999年からサラブレッドが導入され、2004年にはアラブ単独のレースが終了。その結果、アラブ系の重賞は廃止され、サラ系に移行しました。

園田競馬場の収容人数は17,400人で、一般の入場料は100円と手頃です。主なレースの施行距離は820mから2400mまであり、特に1230mは短距離路線を強化するために2004年に新設されました。2400mは長距離の重賞レースでも使用されますが、最近ではその機会が減少しています。

開催日程と特徴

これまでに、大晦日や元日には開催を控えていましたが、1999年度からは大晦日開催を始め、2004年度から元日開催も行われています。元日開催は、1965年度以来40年ぶりの実施となり、12月28日から1月4日までの8日間連続シリーズも記録しました。

馬券発売とアクセス

特に注目すべきは、開催中に姫路競馬場で場外馬券を発売する点です。また、園田駅や尼崎駅からは無料送迎バスが運行されており、アクセスが便利です。このサービスは、他の競馬場の開催日にも実施されます。競馬場は空港に近いですが、自動車では遠回りになるため、利用には注意が必要です。

ナイター開催と薄暮開催

2012年からはナイター開催も実施しており、毎週金曜日に限って行われています。このナイターシステムは、特に夏季には約50日間にもわたる予定が組まれています。2020年からは薄暮開催も開始し、主に南関東の競馬場の開催日と重なる形で行われることが多いです。

競走と特別イベント

園田競馬場では、ダートグレード競走やさまざまな特別競走が開催されています。中でも、兵庫チャンピオンシップや兵庫ジュニアグランプリは注目のレースです。毎年11月には「兵庫県競馬組合設立記念シリーズ」が行われ、アラブ系からサラブレッドへの転換期を記念しています。また、芸能人によるトークショーやライブイベントも開催され、競馬の観戦とともに楽しむことができます。

その他の取り組み

競馬場内には厩舎が併設されており、昭和30年代までは周辺に分散していましたが、現在では競馬場内に集中されています。また、現在も毎年の競走馬が使用されるゼッケンは、以前の中央競馬のものに近いデザインを持っています。

このように、園田競馬場は地域に根付いた競馬文化を育んでおり、地方競馬では珍しいナイターや薄暮開催も行っています。競馬を愛するファンにとって、足を運ぶ価値のある場所です。

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