アルノ環礁

アルノ環礁は、太平洋に浮かぶマーシャル諸島共和国に属する環礁で、133もの小島が連なり形成されています。これらの島々の総面積は12.8平方キロメートルと小さいながらも、環礁全体の面積は335平方キロメートルにも及びます。特筆すべきは、アルノ環礁が単一の環礁ではなく、大きな環礁に加えて北部と東部に2つの小さな環礁を持つ複合的な構造をしている点です。

1999年の調査では、環礁の人口は2,069人と記録されています。主な島としては、アジェトクロク、コジェルタク、リアラプラップ、ランガー、そしてツツ島が挙げられます。アルノ環礁は、マーシャル諸島の首都が位置するマジュロ環礁からわずか20kmの距離にあり、これは同諸島内では最も近い距離です。晴れた日にはマジュロから東の方角に、アルノ環礁の姿を望むことができます。環礁内で最も大きな村は「イーネ」です。

アルノ環礁の住民は、コプラ作りの熟練者として広く知られています。コプラとは、ココナッツの実を乾燥させたもので、ココナッツオイルの原料となります。また、アルノの女性たちは、手織りのハンドバッグや財布である「キリ・バッグ」の製作で有名です。「キリ・バッグ」という名称は、後にマーシャル諸島のビキニ環礁の人々によって付けられたものですが、ビキニ環礁の人々は、アメリカ合衆国による核実験の影響で移住を余儀なくされました。アルノの人々は伝統的に教育を重視しており、学校に対する関心が高いことでも知られています。

関連事項

ラタック列島
マーシャル諸島
* イーネ空港

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