アルバート・ベル

アルバート・ジョジュアン・ベルについて

アルバート・ジョジュアン・ベル（通称ジョーイ・ベル、生まれ：1966年8月25日）は、アメリカ・ルイジアナ州シュリーブポート出身の元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。彼はメジャーリーグベースボール（MLB）で多くの記録を打ち立て、その圧倒的な打撃力で知られる一方、数々のトラブルを引き起こしたことでも有名です。

アマチュア時代

ベルは高校時代に18Uアメリカ代表に選出され、名手ジャック・マクダウェルと共にプレーしました。卒業後はルイジアナ州立大学に進学し、1986年には打率.354、21本塁打、66打点を記録。彼は双子の兄弟テリーと共にチームを初のカレッジ・ワールドシリーズに導き、翌1987年にもシリーズ進出を果たしました。その大学通算成績は打率.332、49本塁打、172打点と素晴らしく、各種学校記録も樹立しました。

メジャーリーグキャリア

1987年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから2巡目に指名され、1989年にメジャーリーグデビューを果たしました。初年も含め、ベルはインディアンスで圧倒的なパフォーマンスを見せました。1991年には28本塁打、95打点を記録し、1992年にはキャリア初の1試合3本塁打を放つなど、34本塁打、112打点を記録しました。特に1995年にはリーグ最高の50本塁打を達成し、最多打点のタイトルも獲得。彼はここでシルバースラッガー賞も受賞しています。

1997年にシカゴ・ホワイトソックスに移籍した後、出場機会が減ったものの、1998年には自身初の全試合出場を達成し、49本塁打と152打点を記録しました。その後はボルチモア・オリオールズに移籍し、調子を上げたものの続けて怪我に悩まされ、最終的には現役引退を余儀なくされました。

トラブルと過去

現役時代からベルは度々トラブルを起こし、問題の多い選手として知られました。彼のアルコール依存症やファンに対する暴力的な行動、審判とのトラブルなど多くの騒動が報じられています。特に、1991年にはファンにボールを投げて肋骨を折らせたり、1992年には死球を受けたことに激怒して相手投手に暴力を振るったことで、出場停止処分を受けたりしました。

引退後も彼のトラブルは続き、ストーカー行為や飲酒運転などで逮捕されるなど、多くの問題が報じられています。これが影響して、野球殿堂入りの選考でも候補から外れる原因となりました。

最後に

アルバート・ジョジュアン・ベルはメジャーリーグの歴史の中でその才能とともにトラブルメーカーとしても記憶される選手です。彼のキャリアは素晴らしい成績とともに数々の問題を伴いましたが、野球の舞台での彼の存在感は決して忘れられないものです。

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