アルマヴィル地方

アルマヴィル地方（Արմավիրի մարզ）は、アルメニアの中西部に位置する地域です。中心都市はアルマヴィルで、アララト山とアラガツ山の間に広がるアララト平野にあります。この地域はアルメニア国内でも特に肥沃な土地として知られ、農業が盛んです。また、トルコとの国境線は約60kmに及びます。

面積は1,242平方キロメートル、2009年の時点での人口は約282,600人でした。

アルマヴィル地方には、歴史的、宗教的に重要な場所が複数存在します。特に有名なのが、ヴァガルシャパト（エチミアジンとも呼ばれる）にあるエチミアジン大聖堂です。この大聖堂はアルメニア使徒教会の総本山であり、アルメニアにおけるキリスト教の中心地です。エチミアジン大聖堂とその周辺の教会群、そしてズヴァルトノツの遺跡は、2000年にユネスコの世界遺産に「エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡」として登録されました。

ズヴァルトノツは、古代の教会跡として知られており、その近くにはズヴァルトノッツ国際空港があります。この空港はアルメニアの主要な空港の一つで、国内外からの旅行者に利用されています。

行政の中心であるアルマヴィルの他に、ヴァガルシャパト（エチミアジン）やメツァモルなどの都市があります。アルマヴィルは、ソビエト連邦時代にはホクテンベリアンと呼ばれていました。

アルマヴィル地方は、以下の7つのコミュニティ（地区）に分かれています。

アラクス地区
アルマヴィル地区
バグラミャン地区
ホイ地区
メツァモル地区
パラカル地区
ヴァガルシャパト地区

この地方は、肥沃な土地と重要な歴史的建造物、そして交通の要所として、アルメニアにおいて重要な役割を果たしています。農業生産が盛んな地域であるとともに、文化遺産としても価値が高く、多くの観光客が訪れます。

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