アルメナラの戦い

アルメナラの戦い (1710年)

アルメナラの戦いは、スペイン継承戦争のさなか、1710年7月27日にスペイン王フェリペ5世率いるブルボン家軍と、神聖ローマ皇帝カール6世（スペイン王としてはカルロス3世）を支持する連合軍との間で繰り広げられました。

背景

1710年の戦役は、フェリペ5世軍が5月15日にバラゲーを攻撃したことで幕を開けました。連合軍を率いるシュターレンベルク将軍は、イギリス軍の活躍によりスペイン軍のセグラ川渡河を阻止。しかし、6月にはフェリペ5世が増援を得て、再びバラゲーを攻撃しました。

7月、シュターレンベルクも援軍を得て反撃を決意。ノグエラ川を渡り、アルメナラの山地に陣を敷きました。スタンホープ将軍率いる別働隊は、レリダ北方のバラゲーでセグラ川を渡り、アルファラスの橋に進軍、7月27日に渡河を完了しました。

戦闘の経過

戦闘は、ビリャダリアス侯爵率いるスペイン騎兵の突撃によって開始されました。当初、突撃は成功を収めたものの、追撃に深入りしたことで勢いを失速させます。その隙を突いて、イギリス歩兵がブルボン軍の左翼を攻撃、戦列を崩壊させました。さらに、オーストリア軍がブルボン軍右翼を攻撃し、壊滅させます。フェリペ5世は辛くも捕虜となることを免れ、戦場から脱出しました。

戦いの後

アルメナラの戦いに敗北したフェリペ5世は、カタルーニャからの撤退を余儀なくされ、アラゴン王国の首都サラゴサへと退却しました。この敗戦の責任を問われ、カスティーリャ出身のビリャダリアス侯爵は罷免され、代わってフランス出身のベイ侯爵が後任に任命されました。

この戦いは、その後のスペイン継承戦争の帰趨に大きな影響を与えることになりました。

参考文献

Cust, Edward (Sir). Annals of the wars of the eighteenth century: compiled from the most authentic histories of the period, Volume 1. London, Mitchell's military library (1858).
Lynn, John A. The Wars of Louis XIV, 1667–1714. Longman, (1999). ISBN 0-582-05629-2
* Stanhope, Philip Henry. History of the War of the Succession in Spain. London, John Murray (1832).

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