アル・ジェファーソン

アル・ジェファーソン：基本に忠実な実力派ビッグマン

アル・ジェファーソン（Albus Ricardo Jefferson、1985年1月4日生まれ）は、アメリカ合衆国ミシシッピ州出身のバスケットボール選手です。パワーフォワードとセンターをこなせる208cm、120kgの体格を活かし、NBAで長年にわたり活躍しました。

高校時代の輝かしい実績

プレンティス高校時代から、ジェファーソンは傑出した才能を発揮しました。4年連続で州とカンファレンスのオールチームに選出され、カンファレンスMVPにも輝いています。3年生の時には、1試合平均37.1得点、18.0リバウンド、5.0ブロックという驚異的な成績でチームを州チャンピオンに導きました。最終学年には、さらに成績を伸ばし、平均42.6得点、18.0リバウンドを記録し、州のミスター・バスケットボールに選ばれました。マクドナルド・オール・アメリカン・ゲームでも16得点11リバウンドを記録し、高校バスケ界でその名を轟かせました。高校時代のキャリアハイは66得点です。

NBAでの活躍

ボストン・セルティックス時代

大学には進学せず、2004年のNBAドラフトにエントリーしたジェファーソンは、1巡目15位でボストン・セルティックスに指名されました。ルーキーイヤーの2004-2005シーズンは71試合に出場し、平均6.7得点、4.4リバウンドを記録、オールルーキーセカンドチームに選出されました。2年目の2005-2006シーズンは、足首の怪我に苦しみ、出場試合数は59試合に留まりました。シーズンオフには、怪我の原因となった体重を絞るため専門の栄養士を雇い、約15kgの減量に成功。足首の手術も行い万全の状態で新シーズンを迎えようとしましたが、開幕直後に盲腸が発覚し手術、復帰後2006-2007シーズンは飛躍の年となりました。

チームのセンター陣が相次いで故障する中、ジェファーソンに出場機会が与えられ、60試合に先発出場。平均16.0得点、11.0リバウンド、1.5ブロックというダブルダブルの成績を残し、2007年3月5日にはイースタンカンファレンスの週間最優秀選手に選出されました。しかし、このオフにセルティックスは大型補強に乗り出し、ジェファーソンはケビン・ガーネットとのトレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍することになりました。

ミネソタ・ティンバーウルブズ時代

ティンバーウルブズでは、ケビン・ガーネットが抜けた穴を埋めるエースとしての役割を期待され、移籍直後に5年6,500万ドルという大型契約を結びました。ジェファーソンはチームの期待に応え、2007-08シーズンは平均21.0得点、11.1リバウンドを記録し、平均リバウンドはリーグ5位にランクイン。このシーズンに平均20得点10リバウンド以上を達成したのは、ジェファーソンを含めて4選手のみでした。1月の第4週には平均33.3得点、15.3リバウンドをあげ週間MVPに輝き、キャリアハイとなる41得点も記録しました。

2008-09シーズンも平均23.1得点、11.0リバウンドと奮闘しましたが、シーズン途中に故障し、50試合の出場に留まりました。

その後

2009-10シーズン後、トレードでユタ・ジャズへ移籍。その後、シャーロット・ボブキャッツ（現ホーネッツ）を経て、2016年7月1日にインディアナ・ペイサーズと3年3000万ドルの契約を結びました。

プレースタイル

ジェファーソンのプレースタイルは、基本に忠実で派手さはありませんが、ポストプレーのバリエーションの豊富さはリーグでも屈指です。恵まれた体格を活かしたパワープレーに加え、正確なジャンプショットでミドルレンジからも得点を重ねます。フックショットやターンアラウンドジャンパーも得意とし、高い決定力を誇ります。

アル・ジェファーソンは、その堅実なプレースタイルと高い得点能力で、長年にわたりNBAファンを魅了した名選手と言えるでしょう。

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