アレクサンダー・ヴィーツェルツァック

アレクサンダー・ヴィーツェルツァック：伏兵から世界王者へ

アレクサンダー・ヴィーツェルツァック（Alexander Wieczerzak、1991年3月22日 - ）は、ドイツの柔道選手。得意技は寝技で、81kg級を主戦場とする。

輝かしいキャリアの幕開け

2010年、ヴィーツェルツァックは73kg級で世界ジュニア選手権を制覇。その後、階級を81kg級に上げると、2014年にはグランドスラム東京で3位入賞を果たし、その実力を示し始めた。2015年のヨーロッパ競技大会でも3位に入賞。

世界選手権では、寝技を得意とするアメリカのトラヴィス・スティーブンスを絞め技で破るなど、印象的な勝利を挙げた。

世界選手権制覇

2016年のリオデジャネイロオリンピック出場は逃したものの、2017年の世界選手権では、世界ランキング124位という伏兵的な立場から快進撃を見せる。2回戦でカナダのアントワーヌ・ヴァロア＝フォルティエを破り、3回戦では当時世界ランキング1位だったロシアのアラン・フベツォフに勝利。勢いに乗ったヴィーツェルツァックは、準決勝でリオデジャネイロオリンピック金メダリストであるロシアのハサン・ハルムルザエフをも破り、決勝へと駒を進めた。

決勝の相手は、世界ランキング61位のマッテオ・マルコンチーニ。この伏兵対決を制し、見事世界チャンピオンの座を手にした。この優勝により、ヴィーツェルツァックの世界ランキングは一気に8位まで上昇した。

その後

2018年の世界選手権では3位となり、惜しくも2連覇を逃した。2021年の東京オリンピックには出場することができなかった。

主な戦績

2010年 - 世界ジュニア　優勝（73kg級）
2013年 - 世界軍人選手権　2位
2014年 - グランプリ・デュッセルドルフ　3位
2014年 - グランプリ・サムスン　2位
2014年 - グランドスラム・東京　3位
2015年 - ヨーロッパ競技大会　3位
2015年 - グランドスラム・チュメニ　3位
2017年 -　世界選手権　優勝
2018年 -　世界選手権　3位
2019年 - ヨーロッパ競技大会　5位

(出典、JudoInside.com)

外部リンク

* アレクサンダー・ヴィーツェルツァック - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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