アレクサンドル・ドミトリエフ

アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ドミトリエフ

アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ドミトリエフ（Алекса́ндр Серге́евич Дми́триев、Alexander Dmitriev、1935年1月19日 - ）は、ロシアの著名な指揮者です。

生涯

ドミトリエフはレニングラード（現在のサンクトペテルブルク）で生まれました。彼の両親は、名門オーケストラであるレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の団員でした。音楽に囲まれた環境で育ったドミトリエフは、当初合唱指揮者を目指し、レニングラード音楽院に進学しました。しかし、在学中にオーケストラ指揮者への志望を抱き、ニコライ・ラビノヴィチに師事して研鑽を積みました。

1961年、ドミトリエフはカレリア放送交響楽団（現在のカレリア共和国フィルハーモニック・ソサエティ交響楽団）の指揮者としてデビューを果たしました。その才能はすぐに認められ、1966年には第2回ソ連指揮者コンクールで優勝という栄誉に輝きました。1968年から1969年までウィーン音楽大学に留学し、ハンス・スワロフスキーやカール・エスターライヒャーといった著名な指揮者の指導を受けました。

1970年、ドミトリエフはレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の副指揮者に就任し、エフゲニー・ムラヴィンスキーの下でさらに研鑽を積みました。その後、1971年にはレニングラード国立歌劇場管弦楽団（旧マールイ劇場のオーケストラ）の首席指揮者に就任し、ベルリン国立歌劇場の常任客演指揮者も務めるなど、国際的な活躍の場を広げました。

1977年、ドミトリエフはレニングラード交響楽団（現在のサンクトペテルブルク交響楽団）の芸術監督兼常任指揮者に就任し、現在に至るまでその重責を担っています。また、1990年から1998年までノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団の首席指揮者も兼任し、幅広い活動を展開しました。

教育者としても優れた手腕を発揮し、1992年までサンクトペテルブルク音楽院で教鞭を執り、後進の育成に尽力しました。その長年の功績が認められ、2005年にはウラジーミル・プーチン大統領から文化功労勲章を授与されました。

アレクサンドル・ドミトリエフは、長年にわたりロシア音楽界を牽引してきた偉大な指揮者の一人として、その名を知られています。彼の音楽に対する情熱と才能は、多くの人々に感動を与え続けています。

外部リンク

* 招聘会社KAJIMOTOによるプロフィール

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