アレックス・カスバート
アレックス・カスバート氏(Alex Cuthbert)は、
1990年4月5日に
イングランドの
グロスターで生まれた、ウェールズ代表経験を持つプロ
ラグビーユニオン選手です。主にウィング(WTB)としてプレーしており、その力強いランとフィニッシュ能力で知られています。現在は、
ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップに参加しているウェールズのプロチーム、
オスプリーズに所属し、精力的に活動を続けています。
カスバート氏は、ウィングとしては恵まれた体格を持っており、身長は191センチメートル、体重は105キログラムです。このサイズを活かしたパワフルな突破は、彼のプレースタイルの大きな特徴の一つと言えます。広いスペースでの加速力に加え、コンタクトプレーにおいてもその体格が強みとなり、トライゲッターとしてだけでなく、ボールキャリアーとしてもチームに貢献しています。
プロキャリアにおいて、カスバート氏は複数の著名なクラブでプレーしてきました。プロレベルでのキャリアはカーディフ・ブルーズで始まりました。
2013年には
オスプリーズに一度加入しており、その後カーディフ・ブルーズでのプレーを経て、
2018年には
イングランドのプレミアシップに所属するエクセター・チーフスへ移籍し、新たな環境で経験を積みました。エクセターでのプレー期間を経て、再びウェールズに戻り、現在は
ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップの
オスプリーズでプレーを続けています。学生時代にはカーディフやUWICでもプレーしていました。
国際舞台においては、ウェールズ代表として重要な役割を担ってきました。2022年12月現在で50
キャップを獲得しており、これは長きにわたって代表チームの主力として活躍してきた証です。彼はウェールズ代表の主要なウィングとして、多くのテストマッチに出場し、チームのトライ獲得に貢献してきました。
ラグビーユニオンにおける世界最大の大会であるラグビーワールドカップには、2015年大会でウェールズ代表スコッドの一員として選出され、世界のトップチームを相手に自身の能力を示しました。ワールドカップでのプレー経験は、彼のキャリアにおける重要なハイライトの一つです。
さらに、カスバート氏は選手にとって最高の栄誉の一つとされる
ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズに選出された経験があります。これは、
イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの4協会から選ばれた精鋭によって構成される特別なチームであり、その選出は当時の国際ラグビー界における彼の評価の高さを強く示すものです。また、世界的に知られる招待チームである
バーバリアンズにも選ばれており、これは伝統と格式のあるチームでプレーする機会を得たことを意味し、彼の選手としての知名度とリスペクトを集めていることを物語っています。
現在も
オスプリーズの主要メンバーとして、
ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップでトップレベルのプレーを続けているアレックス・カスバート氏は、その豊富な経験、特にウェールズ代表やライオンズでの経験を活かし、チームの攻撃を牽引しています。彼の継続的な活躍は、ウェールズラグビー界におけるその存在感の大きさを改めて示しており、今後のさらなる貢献が期待される選手です。