アンガス・タアバオ

アンガス・タアバオ

ニュージーランド生まれの屈強なプロップ、アンガス・タアバオ（Angus Ta'avao）は、1990年3月22日にオークランドで生を受けました。そのキャリアを通じて、ラグビーユニオン界の最前線で活躍を続けています。身長194センチメートル、体重125キログラムという体躯は、プロップとしてスクラム最前線で戦う上で理想的なサイズと言えるでしょう。彼は主にタイトヘッドプロップとして、チームのスクラムの安定と推進力に貢献します。

タアバオの才能は早くから注目され、年齢別代表ではU20ニュージーランド代表に選出されています。さらに、国際的な招待チームであるバーバリアンズの一員としてもプレーした経験を持ちます。

ニュージーランド代表、すなわち「オールブラックス」としてのキャリアも特筆に値します。彼はオールブラックスのジャージを計22キャップ（2025年1月現在）着用しており、世界のトップレベルでの豊富な経験を積んでいます。特に、ラグビーワールドカップ2019ではニュージーランド代表スコッドの一員として世界の舞台に立ち、チームのベスト4進出に貢献しました。ワールドカップでの経験は、彼の選手としての幅と深みを一層増したものと言えるでしょう。

彼のクラブキャリアは多岐にわたります。ニュージーランド国内では、地元オークランドやタラナキといった州代表チームでプレーし、その実力を磨きました。スーパーラグビーでは、複数のチームで重要な役割を果たしています。キャリアの初期にはブルーズに在籍し、その後はオーストラリアのワラターズ、ノーザンサバーブス、シドニーレイズを経て、2018年にはニュージーランドのチーフスに加入しました。チーフスでは数シーズンにわたり主力プロップとして活躍し、チームのフォワードパックを牽引しました。そして2024年、古巣であるブルーズへの復帰を果たし、再びオークランドを拠点とするチームでプレーしています。

プロップとして、タアバオはスクラムでの圧倒的な安定感とパワーに加え、フィールドプレーにおいても存在感を示します。ブレイクダウンでの献身的な働きや、近場でのボールキャリーでゲインラインを突破する能力も持ち合わせています。豊富な経験に裏打ちされた冷静な判断力と、厳しい局面でもタフに戦い抜く精神力は、チームにとって invaluable（非常に貴重）な存在と言えるでしょう。

現在、再びブルーズの一員としてスーパーラグビー・パシフィックの舞台に立つアンガス・タアバオは、その経験とリーダーシップでチームを支えています。ベテランとして若手の手本となりながら、自身もトップレベルでのパフォーマンスを維持し続けており、今後の活躍からも目が離せません。

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