アンダルバハールとは
アンダルバハール(Andar Bahar)は、
インドを起源とする
トランプを使った
カジノゲームです。その名前は、
ヒンディー語でそれぞれ「内側(アンダル)」と「外側(バハール)」を意味します。このゲームは特に運に左右される側面が強いとされており、そのシンプルなルールから多くの人に親しまれています。
歴史
アンダルバハールの発祥地は、南
インドの
カルナータカ州にある
ベンガルール(旧バンガロール)であると伝えられています。地域によっては、タミル語で「マンガタ(Mangatha)」や「ウッラエ・ヴェリヤエ(Ullae Veliyae)」、あるいは単に「カッティ(Katti)」という別の名称で呼ばれることもあります。ただし、「カッティ」という名前は、ルールが異なる別のゲームやバリエーションを指す場合もあるため注意が必要です。
このゲームは長年にわたり
インド国内で広くプレイされてきました。近年、
オンラインカジノの普及に伴い、国境を越えて世界のカジノプラットフォームで提供されるようになり、国際的な知名度を高めています。
ゲームの進め方
アンダルバハールのゲームは、ディーラーの主導で進行します。使用するのは、ジョーカーを除いた標準的な52枚1組の
トランプです。
1.
ハウスカードの決定: ディーラーはまずカードをよくシャッフルし、山札から1枚のカードを表向きにしてテーブルの中央に置きます。このカードは「ハウスカード」と呼ばれ、そのラウンドの基準となるカードです。場所によっては「ミドルカード」や「ジョーカー」と呼ばれることもあります(
トランプのジョーカーカードとは異なります)。
2.
ベット: プレイヤーは、このハウスカードと同じ「ランク」(数字)のカードが、今後配られるカードの中で、どちらのエリアに先に出現するかを予測してベットします。ベットエリアは二つあり、ディーラーから見て手前側を「アンダル(内側)」、奥側を「バハール(外側)」と呼びます。ベットは通常、ハウスカードが公開された後に行われます。
3.
カードの配布: ベットが締め切られると、ディーラーはハウスカードの隣に、アンダルとバハールそれぞれのエリアへ交互に1枚ずつカードを表向きに配っていきます。カードを配り始める最初のエリアは、一般的にはバハールとされています。しかし、カジノによっては、ハウスカードの色によって最初の配布エリアを決めるルールを採用している場合もあります。例えば、ハウスカードが黒い
スート(スペードまたはクラブ)の場合はアンダルから、赤い
スート(ハートまたはダイヤ)の場合はバハールから配り始めるといったルールです。
勝敗と配当
ディーラーがカードを配り続け、ハウスカードと全く同じランクのカードがアンダルまたはバハールのいずれかのエリアに出現した時点で、そのラウンドは終了し、勝敗が確定します。
ハウスカードと同じランクのカードが出現した方のエリアにベットしていたプレイヤーが勝者となります。
勝者への配当は、その勝利したエリアが最初にカードが配られ始めた側(通常バハール)か、2番目に配られ始めた側(通常アンダル)かによって異なるのが一般的です。統計的に見ると、最初にカードが配られる側のエリアが勝つ確率はわずかに高い(約51.5%)とされています。そのため、最初に配られた側が勝利した場合の配当率は、2番目に配られた側が勝利した場合よりもわずかに低く設定されていることが多いです。
例えば、最初に配られた側の勝利には1.9倍、2番目に配られた側の勝利には2倍の配当が適用されるといったケースが見られます。ただし、これらの配当率はカジノやゲームのバリエーションによって異なる場合があります(例:1.95倍と2倍、あるいは特定の条件下での特別配当など)。
サイドベット
オンラインカジノで提供されているアンダルバハールの中には、基本的なアンダル/バハールへのベットに加えて、様々な「サイドベット」が用意されていることがあります。これらのサイドベットは、出現する可能性に応じて異なる配当率が設定されており、ゲームに多様な楽しみ方を加えています。
主なサイドベットの種類としては、以下のようなものが挙げられます。
カード総数予測: 勝敗が決まるまでに配られるカードの合計枚数が、特定の範囲(例:1~5枚、16~25枚など)に収まるかを予測するベット。
ハウスカード特性予測: ハウスカード自体の特性(特定のランク、
スート、色、奇数か偶数か、あるいは特定の値より上か下かなど)を予測するベット。
*
特別配当ベット: 通常よりも高い配当が得られる特定の条件にベットするもの(例:「スーパーバハール」と呼ばれるベットなど)。
アンダルバハールは、その分かりやすいルールとスピーディーな展開から、カジノ初心者から経験者まで、幅広いプレイヤーに人気のあるゲームです。