アンティグア・バーブーダの行政区画

アンティグア・バーブーダは、カリブ海に浮かぶアンティグア島、バーブーダ島、レドンダ島の3つの主要な島からなる国家です。この国は中央政府と地方政府の二層構造を持つ地方行政制度を採用していますが、連邦制度ではありません。ただし、属領には一定の自治権が付与されています。

教区（Parish）

アンティグア島には6つの教区が設置されています。これらの教区は行政機能を持たず、主に地理的な区分として用いられます。ただし、統計上はセント・ジョン教区が都市部（セントジョンズ市）と郊外部に分けられ、7教区として扱われることがあります。地方自治体に関する憲法上の規定は存在しません。

バーブーダ議会

バーブーダ島には、1976年に制定された「バーブーダ地方自治体法」に基づいて設置されたバーブーダ議会があります。この議会は独自の地方議会としての機能を有し、地方行政制度における唯一の「地方政府」と見なされています。

レドンダ島

レドンダ島は現在無人島であり、地方政府などの行政機関は一切設置されていません。かつてはアンティグア島のセント・ジョン教区に編入されていましたが、後にアンティグア島の属領となりました。

地区（District）

地区はレドンダ島を除くすべての行政区画に設置されていますが、行政機能は持たず、地理的な区分として機能します。例えば、国内第3の都市であるリベルタは6つの地区に区分されています。また、国内第2の都市であるオール・セインツは複数の教区に跨っており、セント・ジョン教区に3地区、セント・ピーター教区に6地区、セント・ポール教区に2地区が所属しています。国勢調査は地区を基に実施されます。

行政区画一覧

アンティグア・バーブーダの行政区画は以下の通りです。

セント・ジョージ教区
セント・ジョン教区
セント・メアリー教区
セント・ポール教区
セント・ピーター教区
セント・フィリップ教区
バーブーダ属領区
レドンダ属領区

注釈

注1：ピゴッツと表記されることもあります。
注2：フリータウンと表記されることもあります。
注3：ファルマスと表記されることもあります。ネルソンズ・ドックヤードはイングリッシュ・ハーバーにある歴史的な施設で、世界遺産に登録されています。
注4：バーブーダ島は2017年のハリケーン・イルマにより壊滅的な被害を受け、住民の多くが島外に避難したため、国勢調査のデータが欠測となっています。2011年の人口は国勢調査の最終結果であり、資料によっては暫定値が用いられることがあります。2018年の人口は推定値です。

関連項目

ISO 3166-2:AG
アンティグア・バーブーダの都市の一覧

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