アンティーブ

アンティーブは、フランス南部のアルプ＝マリティーム県に位置する、地中海に面した美しいコミューン（基礎自治体）です。古代ギリシャ時代には「アンティポリス」と呼ばれ、その歴史は古く、様々な文化の影響を受けてきました。

地理と概要

アンティーブは、コート・ダジュールの中でも特に人気の高い観光地であり、カンヌとニースという二大都市の間に位置しています。その立地から、地中海のリゾート地としての魅力と、歴史的な遺産が融合した独特の雰囲気を楽しむことができます。旧市街には、著名な画家パブロ・ピカソの美術館があり、多くの観光客が訪れます。また、レイモン・ペイネの美術館やアンティーブ岬など、美しい景色を楽しめるスポットも点在しています。夏には、多くの観光客で賑わいを見せ、活気にあふれた雰囲気になります。

歴史

アンティーブは、その地形的な特性から、古くから重要な貿易拠点として栄えてきました。天然の良港として、外部からの侵入を防ぎやすい地理的な条件を備えていたため、様々な勢力によって支配されてきました。紀元前43年には、ローマ帝国に正式に併合され、その支配は約500年続きました。ローマ人はアンティーブをこの地域最大の都市に発展させ、ガリア（現在のフランスを含む地域）への重要な入り口としました。その名残として、水道橋や城壁、アンフォラなどの遺跡が現在も残っています。

西ローマ帝国が滅亡した476年以降、アンティーブは様々な民族の侵入を受け、街は破壊され、不安定な時期が長く続きました。10世紀には、領主ロドアールによって大規模な城壁と城が築かれ、その後200年かけて街は復興しました。しかし、その繁栄は長くは続かず、その後数世紀にわたって混乱の時代を迎えます。住民は、郊外での度重なる戦火や疫病を避けるため、堅固な城壁の中で生活していました。15世紀末には、フランス王ルイ11世の保護下に入り、フランスの一部となりました。

人口統計

アンティーブの人口は、歴史的な変遷とともに変化してきましたが、近年では安定した人口を維持しています。

関係者

アンティーブ出身の著名人としては、映画監督のクリストフ・ガンズがいます。また、この地に居住したり、ゆかりのある人物として、バリトン歌手のジェラール・スゼー、ドイツ人女優のリリアン・ハーヴェイなどが挙げられます。

ギャラリー

（画像は割愛）

姉妹都市

アンティーブは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

オールボー（デンマーク）
エイラート（イスラエル）
デゼンツァーノ・デル・ガルダ（イタリア）
オリンピア（ギリシャ）
シュヴァルビシュ・グミュンド（ドイツ）
ニューポートビーチ（アメリカ合衆国）
* キンセイル（アイルランド）

脚注

（脚注は割愛）

外部リンク

ウィキトラベルには、アンティーブに関する旅行ガイドがあります。

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