アンディジャン州

アンディジャン州は、ウズベキスタン東部のフェルガナ盆地の東端に位置する州です。ウズベキスタンの州の中では最も人口密度が高く、ナマンガン州、フェルガナ州と隣接するほか、キルギス、タジキスタンとの国境を接しています。

概要

アンディジャン州は14の地区に区分されています。州都はアンディジャン市で、人口は約35万人です。その他の主要都市としては、アサカ（旧レーニンスク）、ハナバード、シャフリハン（旧モスコフスキー）、カラスウなどが挙げられます。

気候は典型的な大陸性気候であり、夏は暑く乾燥し、冬は寒さが厳しいのが特徴です。農業が盛んで、メロン、スイカ、綿花、穀物、ブドウ、園芸植物などが栽培されています。畜産業も重要な産業の一つです。

地下資源も豊富で、石油、天然ガス、オゾケライト、石灰岩などが産出されます。工業部門では、金属加工、食品加工、化学製品の生産が盛んです。

特筆すべきは、中央アジア初の自動車組立工場が州内のアサカに設立されたことです。これは、ウズベキスタンと韓国の大宇自動車の合弁企業（UzDaewoo）によるもので、ネクシア、ティコ、ダマスといった車種が生産されました。

地方行政区画

アンディジャン州は以下の地区に分かれています。

アンディジャン地区
アサカ地区
ブズ地区
ハナバード地区
ホジャーバード地区
クルガンテパ地区
マルハマト地区
パフタアバード地区
パイトゥグ地区
シャフリハン地区
ジャラクル地区
バリクチ地区
ウルグナル地区
コジャバット地区


主要都市

アンディジャン (Andijon)
シャフリハン (Shakhrihon)
アサカ (Asaka)
ハナバード (Xonobod)
クルガンテパ (Qo’rg’ontepa)
カラスウ (Qorasuv)
パイトゥグ (Poytug’)
パフターバード (Paxtaobod)
ホジャーバード (Xo’jaobod)
マルハマト (Marhamat)
* アフンババイェフ (Oxunboboyev)

アンディジャン州は、農業、工業、資源開発のバランスが取れた地域であり、ウズベキスタン経済において重要な役割を果たしています。また、中央アジア初の自動車工場が所在するなど、産業史においても特筆すべき州と言えるでしょう。

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