アンディ・フェアウェザー・ロウ

アンディ・フェアウェザー・ロウ（Andy Fairweather Low, 1946年8月2日 - ）は、イギリス・ウェールズ出身のギタリスト、シンガーソングライターです。彼の音楽キャリアは多岐にわたり、数々のバンドやアーティストとの共演、そしてソロ活動を通じて、その才能を発揮してきました。

キャリアの始まり：エイメン・コーナー

1966年、アンディはエイメン・コーナー（Amen Corner）のヴォーカリストとしてデビューしました。1969年には、彼らの楽曲「(If Paradise Is) Half as Nice」が英国でNo.1を獲得し、一躍スターダムにのし上がります。エイメン・コーナー時代には、「Gin House Blues」（全英12位）、「Bend Me, Shape Me」（全英3位）など、数々のヒット曲を連発しました。

フェア・ウェザー結成と解散、そしてソロ活動へ

1970年、エイメン・コーナーは2つに分裂。アンディはデニス・バイロン（ドラムス）、ブルー・ウィーヴァー（オルガン）、クライブ・テイラー（ベース・ギター）、ニール・ジョーンズ（ギター）と共にフェア・ウェザー（Fair Weather）を結成します。彼らは同年、シングル「Natural Sinner」で全英6位を記録しますが、アルバムを1枚残して解散しました。

フェア・ウェザー解散後、アンディは一時引退を表明しますが、1974年にカムバック。ソロ活動を再開し、ロイ・ウッド、デイヴ・エドモンズ、リチャード・トンプソン、ザ・フーなど、多くのミュージシャンやバンドのレコーディング・セッションに参加しました。1983年には、ロニー・レーンの呼びかけで開催されたARMSコンサートにも参加しています。

エリック・クラプトンとの共演

1991年からは、エリック・クラプトンのサポート・ギタリストとして抜擢され、ワールド・ツアーやレコーディングに参加。彼の独特なフィンガー・ピッキングは、クラプトンの音楽に深みを与え、観客を魅了しました。1991年のジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの来日公演でも、その才能を披露しています。

その他の活動

1993年には、ピート・タウンゼントの北アメリカ・ツアーに参加。1999年から2002年にかけては、元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズのワールド・ツアーにギタリスト及びベーシストとして参加するなど、幅広い活動を展開しました。

現在に至るまで、アンディ・フェアウェザー・ロウはギタリスト、シンガー・ソングライターとして精力的な活動を続けています。

ディスコグラフィー（一部）

Amen Corner' Singles （在籍時）
Gin House Blues (1967年、 全英12位)
The World of Broken Hearts (1967年、 全英24位)
Bend Me, Shape Me (1968年、 全英3位)
High in The Sky (1968年、 全英6位)
(If Paradise Is) Half as Nice (1969年、 全英1位)
Hello Susie (1969年、 全英4位)

Fair Weather' Albums
Beginning From An End (1970年)

Solo Albums
Spider Jiving (1974年)
La Booga Rooga (1975年)
Sweet Soulful Music (2006年)

アンディ・フェアウェザー・ロウは、その卓越したギターテクニックと音楽センスで、長年にわたり音楽界に貢献し続けている偉大なミュージシャンです。

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