アンデシュ・バーダル

アンデシュ・バーダル（Anders Bardal）は、1982年8月24日生まれ、ノルウェー、ヌール・トロンデラーグ県スタインシャー出身のスキージャンプ選手です。Steinkjer ILに所属し、長年にわたり国際舞台で活躍しました。

2000年のノルディックスキージュニア世界選手権では団体銀メダルを獲得し、その才能の片鱗を見せました。翌2001年2月にはスキージャンプ・ワールドカップにデビューを果たします。

2002年のソルトレイクシティオリンピックには19歳で出場。ノーマルヒル個人で27位、ラージヒル個人で25位、団体で9位という成績を残しました。しかし、その後はワールドカップに定着することができず、コンチネンタルカップとの往復が続きます。2004/05シーズンにはコンチネンタルカップで6勝を挙げ総合優勝、翌2005/06シーズンも7勝をあげて2年連続総合優勝を達成し、着実に力をつけていきました。

2006/07シーズンからワールドカップに定着すると、このシーズン総合16位、札幌での世界選手権で団体銀メダルを獲得しました。翌2007/08シーズンは1月27日のザコパネでワールドカップ初勝利をあげるなどして自己最高の総合5位となります。

2009年ノルディックスキー世界選手権ラージヒル団体で銀メダルを獲得、ラージヒル個人では5位入賞を果たしました。2009-2010シーズンは前半戦をコンチンネンタルカップに参戦し、1月の札幌大会からワールドカップに昇格。バンクーバーオリンピックでは団体銅メダルを獲得しましたが、ワールドカップ総合は36位にとどまりました。

2011年ノルディックスキー世界選手権では団体戦2種目で銀メダルを獲得し、ワールドカップ総合14位となりました。

2011-2012シーズンはバーダルにとって自身最高のシーズンとなりました。12月17日のエンゲルベルク大会で4シーズン振りの勝利をあげると、その後も好調を維持。グレゴア・シュリーレンツァウアー、アンドレアス・コフラーといったオーストリア勢や、ジャンプ週間頃から調子を上げた伊東大貴らと総合チャンピオン争いを繰り広げました。最終的にシーズン3勝をマークし、ワールドカップ総合優勝を達成。ノルウェー勢の総合優勝は1993-1994シーズンのエスペン・ブレーデセン以来、18シーズンぶりの快挙となりました。

2012-2013シーズンは世界選手権ノーマルヒル個人で金メダルを獲得。ワールドカップシーズンでは1勝のみでしたが、総合2位となりました。

2014年ソチオリンピックでは、ノーマルヒル個人で銅メダルを獲得しました。

2014-2015年シーズンをもって現役を引退しました。

アンデシュ・バーダルは、長年にわたりノルウェースキージャンプ界を支え、数々の輝かしい成績を残した名選手として、その名を歴史に刻んでいます。

外部リンク
アンデシュ・バーダル - 国際スキー連盟のプロフィール （英語）
アンデシュ・バーダル - Olympedia（英語）

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