2011年ノルディックスキー世界選手権

2011年ノルディックスキー世界選手権は、2011年2月23日から3月6日までの12日間、ノルウェーのオスロで開催されました。オスロでの開催は、1930年、1952年（オスロオリンピックを兼ねる）、1966年、1982年に続き、5回目となります。今大会には49か国から636人の選手が参加し、クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合の3競技、計21種目で世界一を争いました。

大会概要

- 開催期間: 2011年2月23日～3月6日
- 開催地: ノルウェー、オスロ
- 参加国数: 49か国
- 参加人数: 636人
- 競技種目: 21種目（クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合）

大会のハイライト

- 開催国ノルウェーが、金メダル8個、銀メダル6個、銅メダル6個の合計20個のメダルを獲得し、国別メダルランキングで1位となりました。ノルウェーの金メダルはすべてクロスカントリースキーによるもので、男子ではペッテル・ノールトゥグが3個、女子ではマリット・ビョルゲンが4個獲得する活躍を見せました。
- ノルディック複合では、団体2種目ともオーストリアが制し、ドイツは5大会連続で銀メダルに終わりました。
- スキージャンプでは、全5種目をオーストリア勢が制覇しました。

会場

- スキージャンプ競技：ホルメンコーレンジャンプ競技場（ラージヒルHS134）、ミッツトゥンジャンプ競技場（ノーマルヒルHS106）
- クロスカントリースキー競技：クロスカントリースキースタジアム及び周辺周回コース
- 開会式、表彰式：オスロ大学中央キャンパスドムスメディア前広場

誘致活動と開催地決定

オスロ市とノルウェースキー振興協会は、2002年から2009年ノルディックスキー世界選手権の誘致を目指しましたが、2004年6月4日のFIS総会でリベレツ（チェコ）に敗れました。その後、すぐに2011年大会の誘致に乗り出し、2006年5月25日のFIS総会で、ヴァル・ディ・フィエンメ（イタリア）、ザコパネ（ポーランド）との競合の末、オスロ開催が決定しました。

開催に向けて、ホルメンコーレンジャンプ競技場の改築が行われました。新ジャンプ台の設計コンペでは、デンマークのJDS/JULIEN DE SMEDT ARCHITECTSによる"Nye Holmenkollen Fyr"が選ばれ、建設費は6億5300万ノルウェークローネと見積もられました。しかし、その後予算は増大し、最終的な総予算は24億2600万ノルウェークローネとなりました。

大会組織

2006年9月4日にオスロで大会組織委員会の第1回委員会が開かれ、FIS、ノルウェースキー連盟、大会組織委員会、ノルウェー国営放送(NRK)、欧州放送連合の代表者が出席しました。2007年7月にはÅsne Havnelidが組織委員長に選出され、大会の準備が進められました。

マスコット

大会マスコットは、雪だるまをモチーフにした活発な女の子のFnuggと、おおらかで心やさしい男の子のUllでした。会場では、観客との交流を深め、大会を盛り上げました。

日本での放送

日本ではNHK衛星第1テレビジョンで録画放送されました。2011年7月24日にBSアナログ放送が終了したため、BSアナログとしては最後の大会となりました。

参加国

49か国が参加しました。

アンドラ, アルゼンチン, アルメニア, オーストラリア, オーストリア, ベラルーシ, ボスニア・ヘルツェゴビナ, ブラジル, ブルガリア, カナダ, 中国, クロアチア, チェコ, デンマーク, エストニア, フィンランド, フランス, ドイツ, イギリス, ギリシャ, ハンガリー, イラン, アイルランド, イスラエル, イタリア, 日本, カザフスタン, ケニア, キルギス, ラトビア, リトアニア, 北マケドニア, モルドバ, オランダ, ニュージーランド, ノルウェー, ポーランド, ルーマニア, ロシア, スロバキア, スロベニア, 韓国, スペイン, スウェーデン, スイス, トルコ, ウクライナ, アメリカ, ベネズエラ

競技結果

各競技の詳細な結果は、FISの公式記録をご参照ください。

- FIS 2011 ノルディックスキー世界選手権公式記録
- FIS 2011 ノルディックスキー世界選手権 Cross country results
- FIS 2011 ノルディックスキー世界選手権 Nordic combined results
- FIS 2011 ノルディックスキー世界選手権 Ski jumping results

外部リンク

- 大会公式サイト

もう一度検索