アンドリイェヴィツァ

アンドリイェヴィツァ：モンテネグロの自然に囲まれた都市

アンドリイェヴィツァは、モンテネグロ北東部に位置する都市で、美しい自然景観と多様なアウトドアアクティビティが魅力です。リム川沿いに位置し、周囲を山々に囲まれたこの都市は、近年観光地としても注目を集めています。

歴史

アンドリイェヴィツァは19世紀半ばに成立した比較的若い都市ですが、その歴史は古代にまで遡ります。周辺地域からは新石器時代やイリュリア人の活動を示す遺跡が発見されており、古くから人々の生活の場であったことが伺えます。

中世には、現在の市街地からほど近い場所にグレース要塞が建設され、リム川沿いの交通路を守る役割を果たしていました。19世紀にはオスマン帝国に対する抵抗運動が起こり、現在の中心部に教会が設立されました。1858年にはモンテネグロ公国への加盟を表明し、都市としての発展を遂げることになります。

しかし、第一次世界大戦の影響で一時発展が停滞。戦後には再び発展し、1918年から1921年までは郡の中心地となりました。第二次世界大戦後にはオプシュティナ（基礎自治体）の一つとなりましたが、1960年に一旦廃止。その後、1991年に再びオプシュティナとして復活し、現在に至ります。

ユーゴスラビア紛争の影響で経済は大きな打撃を受け、産業の衰退と人口流出が続いていますが、近年では観光業に力を入れることで、新たな活性化を目指しています。

地理とアクティビティ

アンドリイェヴィツァは、リム川から40mの高さに位置し、自然豊かな環境に恵まれています。特に、登山愛好家にとっては魅力的な場所であり、標高2461mのコモヴィ山は、市街地から車で約45分の距離にあり、多くの登山客が訪れます。その他にも、サッカー、バスケットボール、釣りなど、様々なアクティビティを楽しむことができます。

交通

アンドリイェヴィツァには、ベラネとコラシンを結ぶ2本の道路が通っています。それぞれの都市までは約30kmの距離で、主要な交通拠点となっています。ベラネとコラシンからは、欧州自動車道路E65号線とE80号線を利用することができます。また、最寄りの空港は、約120km離れたポドゴリツァ空港です。

アンドリイェヴィツァは、豊かな自然と歴史的な背景を持つ魅力的な都市です。モンテネグロを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

* アンドリイェヴィツァ

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