アンドリス・ビエドリンシュ

アンドリス・ビエドリンシュは、1986年4月2日、ラトビアのリガで生まれた元プロバスケットボール選手です。ポジションはセンターで、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズなどで活躍しました。身長211cm、体重104kg。

NBAでのキャリア

ビエドリンシュは、若くしてラトビア国内リーグでプレイした後、2004年のNBAドラフトにおいてゴールデンステート・ウォリアーズから全体11位指名を受けてNBA入りを果たしました。ラトビア人選手としては、1992年にグンダルス・ヴェートラ以来、2人目のNBA選手となりました。

2004-2005シーズン、ビエドリンシュは11月5日のユタ・ジャズ戦でNBAデビュー。18歳7ヶ月でのデビューは、ウォリアーズ史上最年少記録となりました。このシーズンは30試合に出場し、平均3.6得点、3.9リバウンドを記録しました。

2006-2007シーズンには、ドン・ネルソンがヘッドコーチに就任したことで、ビエドリンシュは先発に定着。インサイドの要としてダブルダブルを記録するなど成長を見せ、MIP（最も成長した選手）候補にも挙がりました。

しかし、その後は伸び悩み、2011-2012シーズン途中にアンドリュー・ボーガットが加入して以降は、出場時間が激減しました。

2013年7月、デンバー・ナゲッツとの三角トレードでユタ・ジャズに移籍。しかし、6試合の出場に終わり、2014年4月に解雇。以降、どのチームにも所属することなく、事実上の引退状態となっています。

プレイスタイル

ビエドリンシュは、ヨーロッパ出身のインサイドプレイヤーながら、外角のシュートよりもローポスト（ゴール付近）でのプレイを得意としていました。持ち前の機動力で、走れるセンターとして攻撃的なチームにフィットする能力を持っていました。また、ブロックショットを決める能力も備えており、フィールドゴール成功率は高く、リバウンドも得意でした。

一方で、体格はセンターとしては細く、ポストプレーはあまり得意ではありませんでした。フックシュートなどのテクニックも持ち合わせていませんでした。また、フリースローの成功率はキャリア平均で5割に満たず、フィールドゴール成功率よりも低いという課題を抱えていました。

総括

アンドリス・ビエドリンシュは、NBAで9シーズンをプレイし、ゴールデンステート・ウォリアーズを中心に活躍しました。走れるセンターとして、またリバウンダーとしてチームに貢献しましたが、フリースローの課題を克服することはできませんでした。現在は引退状態ですが、ラトビアのバスケットボール界に大きな影響を与えた選手の一人として記憶されています。

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