アンドリス・ベールジンシュ (ラトビアの大統領)

アンドリス・ベールジンシュ（Andris Bērziņš、1944年12月10日 - ）は、ラトビアの実業家、政治家です。2011年6月2日の大統領選挙で当選し、2015年までラトビアの大統領を務めました。1993年から2004年まで、ウニバンカの頭取を務めました。アンドリス・ベルズィンシュとも表記されます。

経歴

ラトビア・ソビエト社会主義共和国のニータウレで生まれました。ニータウレの小学校を1958年に卒業後、1958年から1962年までスィグルダの第一中学校に通いました。1971年にリーガ総合高等専門学校を修了後、「電子」工場に無線技士として就職し、工場長まで昇進しました。1988年にはラトビア社会主義共和国の地方行政担当副首相に抜擢されました。この間、ラトビア国立大学（現在のラトビア大学）経済学部で学び、1988年に修了しています。

1989年、ヴァルミエラ地区人民議会（ソビエト）の議員に選出されるとともに、地区委員会の委員長に任命されました。翌年には最高会議にヴァルミエラ代表として選出され、最高会議ではラトビア人民戦線派に加わりました。1990年5月4日、ラトビア共和国の独立回復宣言に賛成票を投じました。

1993年に副首相の任期満了を迎えると、ラトビア銀行民営化基金の理事長に就任しました。また、1993年から2004年まで株式会社ラトビア・ウニバンカの頭取を務めました。実業家として成功したベールジンシュの資産は、2000年代半ばまでに100万ラッツを上回りました。また、30箇所以上の土地を所有していました。ストックホルム・エンシルダ銀行 (SEB) ラトビア支店長の顧問を務め、ヴァルミエラ・スティクラ・シュチエドラ（ヴァルミエラ・グラスファイバー）やロデを含むいくつかの株式会社に役員として参画しました。

政治活動

2005年、緑と農民連合からリガ市長選に立候補して政界復帰を目指しましたが、落選しました。2006年から2010年までラトビア商工会議所会頭を、2009年までラトヴェネルゴの代表取締役を務めました。

2010年の国会（サエイマ）議員選挙で緑と農民連合から出馬し、当選しました。

2011年の大統領選

2011年5月23日、ベールジンシュは緑と農民連合所属の5人の代議士から大統領候補に推薦されました。6月2日に行われた選挙の第一回投票で、ベールジンシュは賛成50票、反対48票を集め、対抗馬であるヴァルディス・ザトレルスの賛成43票、反対55票を上回りましたが、当選に必要な数には届きませんでした。しかし、同日の第二回投票では53票を得て当選を果たし、7月8日にラトビアの大統領に就任しました。

人物

母語のラトビア語に加えて、英語、ドイツ語、ロシア語を話します。大統領着任の数日前に、ダツェ・セイスマと結婚しました。これが彼にとっては二度目の結婚です。

2012年9月3日、息子の写真を撮ろうと近づきすぎたパパラッチに向かって「君たち、殴り倒されたいのか？こわいもの知らずだな…」と凄んだというエピソードがあります。

栄典

一等三つ星勲章（2011年）
一等ヴィエストゥルス勲章（2011年）
一等アトジニーバス十字章（2011年）
四等三つ星勲章（2000年）
1991年のバリケード参加者への記念バッジ（1996年）

外部リンク

ラトビア大統領府（ラトビア語）（英語）（ロシア語）

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