アンドレイ・キリレンコ

アンドレイ・キリレンコのプロフィールおよびキャリア

アンドレイ・キリレンコ（Andrei Kirilenko）は、1981年2月18日生まれのロシアの元プロバスケットボール選手である。彼のフルネームはアンドレイ・ゲンナディー・キリレンコで、出身地はソビエト連邦にあたるイジェフスクである。身長206cm、体重103kgの彼は、スモールフォワード及びパワーフォワードのポジションでプレーし、そのニックネーム「AK-47」は、出身地のイジェフスクで製造される自動小銃に由来している。

キャリアの始まり

キリレンコは1997年、16歳の若さでロシア・バスケットボール・スーパーリーグのスパルタク・サンクトペテルブルクでプロデビューを果たした。翌年には名門CSKAモスクワに移籍し、2001年までそのチームでプレーした。その後、1999年のNBAドラフトでユタ・ジャズから1巡目の24位指名を受けるが、当時の契約の関係でNBAに入るのは2001年のことであった。

最初の2シーズンにおいて、キリレンコは伝説のコンビ、ジョン・ストックトンとカール・マローンの陰に隠れ、大きな存在感を放つことはできなかった。しかし、ストックトンの引退とマローンの移籍を受けて、ジャズはチームの再建を進め、2003-04シーズンからキリレンコはスターターとして重要な役割を担うようになった。

自身の成績とチームへの影響

このシーズン、彼はオールスターに初出場し、1試合平均16.2得点、8.2リバウンド、1.92スティール、2.76ブロック（リーグ3位）を記録するなど、チームのプレイオフ進出に大き貢献した。その後、2004-05シーズンでは、オフに大型契約を結んで意気揚々で挑むが、途中での故障により多くの試合を欠場してしまう。それでも、彼は1試合平均3.32ブロックを記録し、スモールフォワードとしては異例のブロック王に輝いた。

キリレンコは、その後のシーズンでも多くの試合を欠場したが、効率的なプレーでジャズを支え続けた。そして2006-07シーズンに突入すると、デロン・ウィリアムスとカルロス・ブーザーの台頭により、キリレンコのチームでの役割は縮小していく。

この年、チーム自体は成功を収め、カンファレンスファイナルまで進出したものの、キリレンコ自身の得点は過去最低の8.3得点に終わり、チームとの関係が悪化。夏の欧州選手権ではロシアを優勝に導き、自らの実力を証明して再びジャズに戻るが、ギャラリーの期待とは裏腹にパフォーマンスは下降線をたどった。

復帰後の動向と引退

2011年には古巣のCSKAモスクワに復帰し、その後もミネソタ・ティンバーウルブズ、ブルックリン・ネッツを経て、2014年にはフィラデルフィア・76ersに移籍した。しかし、その後すぐにチームとの合流を拒み、引退の噂が流れる。

最終的には2015年2月にCSKAモスクワと再契約したものの、その後引退を表明。2016年3月にはユタ・ジャズが彼の功績を称える記念式を開催し、正式に引退を発表した。

プレースタイルと成績

キリレンコは、その体格には似つかわしくない細身ながらも、優れた身体能力と反応速度、洞察力を持つ選手とされていた。取得したスキルセットによりポイント、リバウンド、アシスト、ブロック、スティールといった全ての主要部門で結果を残すことができる希有な万能性を誇った。特にブロックショットに関しては2004-05シーズン中にスモールフォワードでありながらブロック王に輝くなど、記録的な成績を残した。

個人成績

キリレンコは、キャリアの中で様々な成績を残した。レギュラーシーズンの個人成績やプレーオフでの動向も合わせて彼の存続を示す証となっている。彼の多才さ、多面性はバスケットボール界において色あせることのないものとなっている。彼の最後のシーズンまでに達成した数々の偉業は、今もなおバスケットボールファンに語り継がれ、彼の名声は色あせることがないのである。

もう一度検索