ジョン・ストックトン

ジョン・ストックトン：NBA伝説のポイントガード

ジョン・ストックトンは、1962年3月26日生まれのアメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。NBAユタ・ジャズで19シーズンに渡り活躍し、その卓越したプレイでバスケットボール史に名を刻みました。

ゴンザガ大学からNBAへ

少年時代から並外れた練習熱心さで知られたストックトンは、地元のゴンザガ大学に進学。大学時代は、平均20.9得点、7.2アシストという素晴らしい成績を残しました。1984年のNBAドラフトではユタ・ジャズから1巡目16位で指名を受け、NBAキャリアをスタートさせます。当時はゴンザガ大学も無名だったため、ドラフト指名を受けたストックトン自身も驚きを隠せなかったと伝えられています。

マローンとの黄金コンビ

ジャズでは、1985年のドラフトで指名されたカール・マローンと強力なコンビを結成。マローンの得点能力とストックトンのパスセンスが絶妙に絡み合い、リーグ屈指の攻撃力を誇るチームを作り上げました。特に、ピックアンドロールは彼らの代名詞となり、多くの勝利に貢献しました。

記録ずくめのキャリア

ストックトンはNBAで数々の記録を樹立しました。通算アシスト数15,806本、通算スティール数3,265本はどちらも歴代1位であり、その正確無比なパスと優れたスティール能力は、他の追随を許しませんでした。また、アシスト王を9回獲得し、シーズン平均アシスト数14.5本という驚異的な記録も残しています。これらの記録は、彼がいかに卓越したポイントガードであったかを物語っています。

オリンピックでの活躍とNBAファイナル

1992年バルセロナオリンピックと1996年アトランタオリンピックでは、アメリカ代表チーム「ドリームチーム」の一員として金メダルを獲得。NBAでもオールNBAチームに度々選出され、リーグを代表する選手として活躍しました。

1997年と1998年には、チームをNBAファイナルへと導きましたが、いずれもシカゴ・ブルズに敗れ、優勝には届きませんでした。特に1997年のファイナル第4戦では、ジョーダンからスティールを奪うなど、劇的な活躍を見せました。しかし、ブルズの強力なディフェンスの前に、ストックトンは苦戦を強いられ、惜しくも優勝を逃しました。

引退後

2003年に引退。その後は、母校ゴンザガ大学での活動やビジネスにも携わっています。2004年にはジャズの永久欠番に指定され、デルタ・センターには彼のブロンズ像が建てられています。

プレイスタイルと人間性

ストックトンは、冷静沈着なゲームメイクと正確なシュートが持ち味でした。華やかなプレイとは無縁でしたが、コート全体を見渡せる広い視野と正確なパスで、チームメイトを巧みにサポートしました。また、非常に優秀なディフェンダーでもあり、スティール数でも歴代1位に輝いています。

寡黙で控えめな性格ながら、コート上では激しい闘争心と勝利への執念を見せました。彼のプレイは、無駄を省いた正確性と効率性を追求したものであり、多くの選手から尊敬を集めました。 コービー・ブライアントやマジック・ジョンソンからも称賛されており、その実力は広く認められています。

数々の記録

以下に、ストックトンの主な記録をまとめます。

通算アシスト数：15,806 (歴代1位)
通算スティール数：3,265 (歴代1位)
シーズン最多アシスト数：1,164
シーズン平均アシスト数：14.5
アシスト王：9回
オールNBAチーム選出：11回
オールディフェンシブチーム選出：5回
オリンピック金メダル：2回
* NBAファイナル出場：2回

彼の記録は、NBAの歴史に永遠に刻まれるでしょう。

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