アンナ・マデリーナ

映画『アンナ・マデリーナ』解説

『アンナ・マデリーナ』（原題: 安娜瑪徳蓮娜、英題: Anna Magdalena）は、1998年に公開された香港・日本の合作映画です。ゴールデンアミューズの第1回制作作品として、レイモンド・チョウ、大里洋吉らが製作に携わりました。日本では1998年12月19日に公開されました。

タイトルについて

「アンナ・マデリーナ」とは、バッハの妻の名前に由来します。劇中では、『ラヴァーズ・コンチェルト』の基となったバッハ作とされるメヌエット（実際には作者が異なる『アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳』の中の「メヌエット ト長調 BWV Anh.II/114」）が重要な役割を果たします。

ストーリー

物語は、以下の4つの楽章で構成されています。

第一楽章 ヤウ・モッヤン

ピアノ調律師のガーフは、仕事先で自称小説家のモッヤンと出会います。モッヤンは、ガーフの部屋に転がり込み、奇妙な共同生活が始まります。

第二楽章 モク・マンイー

2人の住むアパートの真上に、気の強い女性マンイーが引っ越してきます。下手なピアノの演奏に耐えかねたモッヤンは、彼女に抗議しますが、逆に訴えられそうになります。ガーフは、そんなマンイーに惹かれながらも、なかなかアプローチできません。ある日、アパートで火災が発生し、モッヤンがマンイーを救い出したことで、3人は親しくなります。

第三楽章 モッヤンとマンイー

マンイーとモッヤンは急速に親密になっていきます。マンイーは、自由奔放なモッヤンに惹かれながらも、定職を持たない彼との関係に悩んでいます。モッヤンは仕事を見つけ、ガーフの部屋を出てマンイーの部屋へと移り住みます。

第四楽章 変奏曲

出版社に、主人公が「チャン・ガーフ」という恋愛小説が持ち込まれます。それは、ガーフがマンイーに伝えることのできなかった想いを綴った物語でした。

キャスト

[記載なし]

スタッフ

監督：ハイ・チョンマン
製作：レイモンド・チョウ（嘉禾電影有限公司）、大里洋吉（藝神集團/Amuse）
プロデューサー：クローディア・チャン
脚本：アイヴィ・ホー
撮影：ピーター・パウ
美術：デヴィッド・プーン
音楽：チュー・ツァンヘイ

受賞歴

1998年 第5回香港電影評論学会大奨 推薦電影

主題歌

ケリー・チャン：『残された炎』（日本版主題歌）
アーロン・クオック：『I LOVE YOU SO 太愛你』（原語版主題歌）

その他の使用曲

『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲
「美しい夜、おお、恋の夜よ」（ホフマンの舟歌）
「ブラジルの水彩画」

関連商品

CD

『残された炎』（CDシングル）（1998年12月2日発売）
『アンナ・マデリーナ〜オリジナル・サウンドトラック〜』（1998年12月27日発売）

DVD

『アンナ・マデリーナ』（2000年10月27日発売）
『アンナ・マデリーナ』（廉価版として2006年6月23日再発売）

関連書籍

『「アンナ・マデリーナ」写真集』（1998年12月17日マガジンハウスより発売） ISBN 978-4-83-871113-0

関連項目

二都物語 - 劇中に中文翻訳版 (雙城記) が表紙のみ登場

外部リンク

アンナ・マデリーナ - allcinema
アンナ・マデリーナ - KINENOTE
* Anna Magdalena - IMDb（英語）

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