アンバスケイド (フリゲート)

アンバスケイド（F172 Ambuscade）

アンバスケイドは、イギリス海軍が運用していた21型フリゲート艦です。この艦は特にフォークランド戦争への参加で知られています。本艦は、その後パキスタンへ売却され、そこではタリク級駆逐艦のネームシップとして命名されました。

艦歴と重要な出来事

1983年、アンバスケイドはオマーン近海でアメリカ海軍のリーヒ級ミサイル巡洋艦「デイル」と衝突し、艦首に損傷を受けました。この事故は艦にとって深刻なものであり、修復には約6週間を要しました。その後、艦は1993年に現役を退き、パキスタン海軍に引き渡されます。

タリク級駆逐艦について

艦がタリク級駆逐艦として改修されると、いくつかの重要な変更が施されました。まず、中国製の艦対空ミサイルLY-60Nを搭載した6連装ランチャーが追加されました。これにより、艦の防空能力は飛躍的に向上しています。また、もともと装備されていたエグゾセミサイルはハープーンミサイルへと更新され、より効果的な攻撃が可能となりました。

さらに、シーキャット艦対空ミサイルがファランクス近接防空システムに置き換えられたことで、接近戦における防衛能力も強化されました。最後に、艦の魚雷発射管はスウェーデン製の短魚雷を運用可能なタイプへと変更され、艦の多様な戦術対応能力が向上しました。

まとめ

アンバスケイドの艦歴は、イギリス海軍の歴史の中でも特筆すべきものであり、その後のパキスタン海軍における運用も含めて彼女の存在は重要な意味を持ちます。艦は戦争と平和の両方の時代に関与し、両国の艦隊においてその性能を証明してきました。さらに、タリク級駆逐艦としての顕著な改良は、現代戦におけるミリタリー技術の進化を映し出しています。自衛及び攻撃の両方の能力を兼ね備えたこの艦は、今後も海軍の一部として運用され、その役割を果たし続けることでしょう。

参考リンク

• - [タリク級（パキスタン海軍）]
• - [HMS Ambuscade Association]

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