ア・ラマ

スペイン、ガリシア州の自治体：ア・ラマ (A Lama)

ア・ラマは、スペイン北西部、ガリシア州のポンテベドラ県に位置する自治体です。コマルカ・デ・ポンテベドラに属し、豊かな自然と歴史的な背景を持つ地域として知られています。

地理

ア・ラマはポンテベドラ県のほぼ中央に位置し、周辺の自治体と接しています。具体的には、北はコトバーデ、フォルカレイ、東はオウレンセ県のベアリス、アビオン、南はフォルネーロス・デ・モンテス、西はポンテ・カルデーラスと隣接しています。自治体の中心地区は、ア・ラマ教区のア・ラマ地区です。

人口

2012年のガリシア統計局のデータによると、ア・ラマの人口は2,918人です。過去数年間、人口はほぼ横ばいで推移しています。住民は10の教区、117の地区（集落）に分かれて居住しています。

歴史

ア・ラマの地には、古くから人が居住していました。自治体内には、ポルテーラ・ダ・クルス、オ・セイショ、オ・スイード、アンタスなどに古墳などの巨石文化時代の遺跡が残されています。また、青銅器時代のものとみられる剣や、カストロ・デ・ガシャーテからは複数の青銅製の斧が発見されており、古代からの人々の活動が伺えます。チャン・ド・カンポ、オウテイロ・セイシーニョ、バル・ド・ガト、ラシャ・ダス・プサスなどでは、ペトログリフ（岩絵）も発見されています。カストロ（古代の集落跡）も3箇所で確認されています。

中世には、ア・ラマの北部地域は15世紀以降、アルメンテイラ修道院の支配下に置かれました。一方、残りの地域はソウトマイヨールの領主の所領でした。

17世紀から18世紀にかけて、アメリカ大陸からの新たな作物、特にトウモロコシとジャガイモの導入が、ア・ラマの人口増加と牧畜業の発展を促しました。農業の変化は、夏期の小麦収穫期にカスティーリャ地方への季節労働移民を引き起こし、その結果、多くの道が整備され、教会、館、橋などが建設されました。この時代には、リバダビア、ポンテベドラ、リニャーレスを結ぶ旧街道に沿って、パラーダ川に橋が架けられました。

19世紀から20世紀にかけては、新大陸アメリカへの移民が行われ、移民たちは財を成し、故郷の土地を買い戻し、教育施設を整備することに貢献しました。

政治

現在のア・ラマの自治体首長は、ガリシア国民党のホルヘ・カンダ・マルティネス氏です。2011年の自治体選挙の結果、自治体評議員の構成は、ガリシア国民党が8議席、ガリシア社会党が2議席、ガリシア民族主義ブロックが1議席となっています。

言語

2001年のデータによると、ア・ラマの住民の92.88%がガリシア語を話します。これは、ガリシア語が地域社会において重要な役割を果たしていることを示しています。

ア・ラマは、歴史、文化、自然が豊かな、魅力的な自治体です。巨石文化の遺跡から近代の移民の歴史まで、多様な側面を持っています。

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