オウレンセ県

オウレンセ県

オウレンセ県（ガリシア語: Provincia de Ourense、カスティーリャ語: Provincia de Orense）は、スペイン北西部、ガリシア州に位置する県です。ガリシア州の中で唯一、海に面していない内陸県であり、その地理的特徴が気候や文化に影響を与えています。

地理

オウレンセ県は、北はルーゴ県、西はポンテベドラ県と接し、東はカスティーリャ・イ・レオン州のレオン県とサモーラ県、南はポルトガルのブラガ県、ヴィラ・レアル県、ブラガンサ県に、西はポルトガルのヴィアナ・ド・カステロ県に隣接しています。この位置関係から、スペインとポルトガルの文化が交錯する地域でもあります。

気候

ガリシア地方は一般的に雨が多いことで知られていますが、オウレンセ県は比較的降水量が少ない地域です。夏は30度を超える日も珍しくなく、冬は寒さが厳しく、典型的な内陸性気候を示します。このため、年間を通じて気温の変化が大きいのが特徴です。

人口

県人口の約30%が県都であるオウレンセ市に集中しており、都市部と農村部の人口分布に偏りが見られます。県全体としては、92の自治体が存在し、それぞれの地域で独自の文化や生活様式が維持されています。

行政区画

オウレンセ県は、12のコマルカ（州と自治体の中間単位）に区分され、さらに9つの司法管轄区に分けられています。それぞれの区画は、行政サービスや司法手続きにおいて重要な役割を果たしています。

コマルカと自治体

県内は12のコマルカに区分されています。

司法管轄区

県内には以下の9つの司法管轄区があります。太字は中心自治体です。

オウレンセ司法管轄区: アジャリス、アモエイロ、バーニョス・デ・モルガス、バルバダス、コーレス、エスゴス、マセーダ、ノゲイラ・デ・ラムイン、オウレンセ、パデルネ・デ・アジャリス、パラーダ・デ・シル、オ・ペレイロ・デ・アギアール、ア・ペローシャ、サン・シブラーオ・ダス・ビーニャス、タボアデーラ、トエン、ビラマリン、シュンケイラ・デ・アンビーア、シュンケイラ・デ・エスパダネード
リバダビア司法管轄区: ア・アルノイア、アビオン、ベアーデ、カルバジェーダ・デ・アビア、カストレーロ・デ・ミーニョ、センジェ、コルテガーダ、レイロ、メロン、ポンテデーバ、リバダビア
シンソ・デ・リミア司法管轄区: バルタール、オス・ブランコス、ポルケイラ、ライリス・デ・ベイガ、サンディアス、サレアウス、トラスミーラス、ビラール・デ・バリオ、ビラール・デ・サントス、シンソ・デ・リミア
ア・ポブラ・デ・トリーベス司法管轄区: オ・ボーロ、カストロ・カルデーラス、チャンドレーシャ・デ・ケイシャ、ラロウコ、マンサネーダ、モンテデラーモ、ア・ポブラ・デ・トリーベス、サン・ショアン・デ・リオ、ア・テイシェイラ、ビアナ・ド・ボーロ、ビラリーニョ・デ・コンソ
ベリン司法管轄区: カストレーロ・ド・バル、クアレドロ、ア・グディーニャ、ラサ、ア・メスキータ、モンテレイ、オインブラ、リオス、ベリン、ビラルデボス
オ・バルコ・デ・バルデオーラス司法管轄区: オ・バルコ・デ・バルデオーラス、カルバジェーダ・デ・バルデオーラス、ペティン、ア・ルーア、ルビアー、ア・ベイガ、ビラマルティン・デ・バルデオーラス
オ・カルバジーニョ司法管轄区: ベアリス、ボボラス、オ・カルバジーニョ、オ・イリーショ、マシーデ、ピニョール、プンシン、サン・アマーロ、サン・クリストーボ・デ・セア
バンデ司法管轄区: バンデ、カルボス・デ・ランディン、エントリーモ、ロベイラ、ロビオス、ムイーニョス、パドレンダ、ベレーア
セラノーバ司法管轄区: ア・ボーラ、カルテージェ、セラノーバ、ゴメセンデ、ア・メルカ、キンテーラ・デ・レイラード、ラミラス

政治

県議会

オウレンセ県議会（Deputación de Ourense）は、25議席で構成されています。現在の議長はガリシア国民党（PPdeG）のホセ・ルイス・バルタール・プマール氏です。議席の内訳は、ガリシア国民党が15議席、ガリシア社会主義者党（PSdeG-PSOE）が8議席、ガリシア民族主義ブロック（BNG）が2議席となっています。この構成から、ガリシア国民党が県政運営において主導的な役割を果たしていることがわかります。

外部リンク

スペイン政府観光局オフィシャルサイト オレンセ

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