アーケシュフース県

アーケシュフース県 (Akershus fylke)

アーケシュフース県は、ノルウェー南東部に位置する県で、インランデ県、ブスケルー県、オスロ、エストフォル県と隣接しています。また、スウェーデンとの短い国境を有し、海上ではヴェストフォル県とも接しています。県庁所在地はオスロですが、オスロ自体はアーケシュフース県には含まれません。

地理

アーケシュフース県は、伝統的に南部のFolloと北部のRomerikeの2つの地域に大別されます。これらの地域が大部分を占めますが、オスロ西部に位置する飛び地のアスケーとバールムも県域に含まれます。

県内には、ミューサ湖をはじめとする美しい湖や、グロンマ川などの豊かな水源があります。オスロの郊外を囲むように位置しているため、ノルウェー国内でも特に人口密度が高い地域となっています。特にバールムは人口が集中しています。オスロへの鉄道網が県内を縦横に走っており、多くの乗り換え駅が存在します。

オスロから北へ約48kmの距離には、ノルウェー議会が初めて憲法を制定した歴史的な地、アイツヴォルがあります。アイツヴォルの南方、ガルデルモーエンには、ノルウェーの玄関口であるオスロ空港が位置しています。アスケーには、ノルウェー皇太子の御所が置かれています。

歴史

アーケシュフースの歴史は16世紀に遡り、当時は封土として、現在のヘードマルク県、オップラン県、ブスケルー県、オスロ、そしてエストフォル県の一部を含む広大な領域を管轄していました。1682年にアムト（県）となり、1685年にはブスケルーが分離しました。1768年にはヘードマルクとオップランが分離し、1842年にはクリスチャニア（オスロ）が分離しました。1919年1月1日には、アムトからフィルケへと名称が変更されました。1948年には、県内最大の都市であったアーケルがオスロと合併しました。

2020年1月1日、アーケシュフース県はブスケルー県、エストフォル県、およびオップラン県に属していたルンネルとイェヴナーケル、ヴェストフォル県のスヴェールヴィク（現在のドランメン市）と合併し、ヴィーケン県が発足したことで一旦廃止されました。しかし、ヴィーケン県廃止を推進する勢力が議会選挙で勝利したことを受け、2022年2月23日にヴィーケン県議会はヴィーケン県の解散を決定しました。そして、2024年1月1日にヴィーケン県が廃止され、アーケシュフース県が再発足しました。新たなアーケシュフース県は、廃止時点で所属していた自治体と、2020年以前はオップラント県に属していたルンネルとイェヴナーケルを加えた、計21の自治体で構成されています。

基礎自治体

2024年1月1日現在、アーケシュフース県には21の基礎自治体（Kommune）が所属しています。このうち、14の自治体がブークモールを公用語として採用しています。ニーノシュクを公用語とする自治体はありません。

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