アースマラソン

間寛平アースマラソン：笑いと感動の地球一周

間寛平さんのアースマラソンは、単なるタレントの挑戦企画ではありませんでした。それは、夢と希望、そして人間の強さを世界に示す壮大な冒険だったと言えるでしょう。

プロジェクト概要

2008年12月17日、大阪のなんばグランド花月をスタート地点とし、間寛平さんはマラソンとヨットを駆使して地球一周を目指しました。総移動距離は約3万6000km。陸上2万km、海上1万6000kmという途方もない距離です。

旅のルートは、大阪から千葉へ、そこからヨットで太平洋を横断しアメリカへ。アメリカ大陸を横断後、再びヨットで大西洋を渡りヨーロッパへ。そして中央アジア、中国を経て、大阪城音楽堂へと至るものでした。

旅の軌跡

日本

大阪をスタートした寛平さんは、千葉を目指して東へ。道中では多くのファンや地元の人々から温かい声援を受けました。千葉からはヨットに乗り換え、太平洋横断へ。

アメリカ大陸

ロサンゼルスに到着後、アメリカ大陸横断マラソンが始まりました。ルート66を走り抜け、シカゴを経由し、ニューヨークを目指します。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。砂漠地帯の酷暑、ロッキー山脈の厳寒など、自然の脅威が寛平さんを苦しめます。

ニューヨークからは再びヨットに乗り、大西洋を横断。フランスのル・アーヴルを目指します。

ヨーロッパ

ル・アーヴルに到着後、ユーラシア大陸横断マラソンがスタート。パリ、ベルギー、ドイツなどを経由し、コペンハーゲンを目指します。コペンハーゲンでは、2016年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市発表に立ち会うというミッションも担っていました。

中央アジア・中国

コペンハーゲンから再びヨットとマラソンを組み合わせ、東へ向かいます。チェコ、スロバキア、ハンガリー、セルビア、ブルガリア、トルコなどを経由し、中央アジア、中国へと進みます。この間、サポートカーの盗難被害に遭うなどのトラブルもありましたが、多くの人々の支えによって乗り越えました。

予期せぬ病、そして再出発

トルコ滞在中、寛平さんは前立腺がんを発症していることが判明します。しかし、専門医の判断により、治療を行いながらプロジェクトを続行することを決意。トルクメニスタンでマラソンを一時中断し、アメリカで放射線治療を受けました。そして、2010年6月、再びトルクメニスタンからマラソンを再開します。

ゴール、そして感動

中国を横断し、青島からヨットで福岡へ。そして、2011年1月21日、大阪城音楽堂にゴール。約3年2ヶ月に及ぶ壮大なアースマラソンは、ついに幕を閉じました。

最終ゴール地点のなんばグランド花月には、家族やタレント仲間が待ち構え、寛平さんの帰還を温かく迎えました。

アースマラソンが残したもの

アースマラソンは、寛平さんの不屈の精神と、世界中の人々の温かい支援によって成し遂げられました。このプロジェクトは、多くの人々に勇気と希望を与え、感動を呼びました。また、寛平さんの記録映像はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開され、多くの人々が自由に利用できるようになりました。

アースマラソンは、単なるお笑いタレントの挑戦企画を超え、世界中の人々の心に深く刻まれる、感動の物語として語り継がれていくでしょう。

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