アーネストリー

アーネストリー: 経歴と成績

アーネストリーは日本の競走馬で、馬名の意味は「本気で」。主戦騎手は佐藤哲三で、代表的な勝ち鞍には2011年の宝塚記念がある。

経歴

2歳（2007年）

アーネストリーは2007年7月8日、阪神競馬場でデビューを果たした。2歳新馬戦では好位を取り、直線で内に突いて2着のトールポピーに2馬身差をつける快勝。このレースは後に名馬たちを輩出したことで「伝説の新馬戦」と呼ばれる。当初は黄菊賞から京都2歳ステークスへのローテーションを予定していたが、骨膜炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。

3歳（2008年）

復帰戦は新馬戦から8カ月後の2008年3月15日で、スローペースの中3着と不本意な結果に終わった。その後、アザレア賞を回避し、再度長期休養に入るも、8月に札幌競馬場で行われた知床特別で復帰。5着に終わったが、次走では単勝1.4倍の圧倒的人気を集め、快勝を収める。さらに北野特別でも勝利し、期待の高まりを見せる。

4歳（2009年）

2009年の初戦となる松籟ステークスでは3着となったが、続く御堂筋ステークスでは見事な勝利を収めオープン入りを果たす。3月の重賞初挑戦では4着に終わるも、続くレースでは安定した走りを見せていく。

5歳（2010年）

2010年5月の金鯱賞で復帰すると、1番人気に支持され快勝。この勝利を足がかりに、宝塚記念への挑戦が期待された。迎えた宝塚記念では、GI初挑戦ながらも3着となり、そのレースの内容を評価する声が多数上がった。秋には、天皇賞（秋）で3着に終わるも、次走のジャパンカップを目指して期待が寄せられた。

6歳（2011年）

2011年の金鯱賞では不利な状態の中で3着となるも、宝塚記念でついにGI初勝利を挙げた。この勝利は彼の成長を物語っており、当時のコースレコードでもあった。次走には期待された札幌記念の出走予定があったが、軽い捻挫により欠場。その後、オールカマーを勝利し、さらなる重賞制覇を狙ったが、天皇賞（秋）では期待外れの成績に終わる。

7歳（2012年）

2012年には大阪杯や鳴尾記念でのレースが続くが、いずれも振るわずついには登録を抹消された。その後は種牡馬としての道を歩むことが決定した。

種牡馬としての活動

アーネストリーは日高町でブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養された後、アロースタッドに移動。その後はノースヒルズで功労馬として過ごしている。産駒には、2021年にたんぽぽ賞を勝利したイロエンピツが存在し、今後の活躍が期待される。

エピソード

アーネストリーは宝塚記念を制したタップダンスシチーと同じ調教師、主戦騎手を持ち、同じ舞台での一致が話題となった。故障が多い中で参戦し続けたアーネストリーは、競馬界に多くのファンの記憶に残る存在となった。

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