イオシス (株式会社)

株式会社イオシス

会社概要

株式会社イオシスは、大阪市中央区に本社を置く日本の企業です。主な事業内容は、中古の家電製品、特にスマートフォンやタブレットといった携帯端末、そして中古パソコンの販売と買取です。

「イオシス」の屋号で全国各地に店舗を展開しており、大阪日本橋や難波、東京秋葉原、新宿、愛知名古屋、福岡天神といった主要都市を中心に、現在13ヶ所（2025年予定含む）に実店舗を構えています。また、インターネットを通じたオンラインでの販売・買取サービスも積極的に展開しています。

店頭やウェブサイトでは、「けっこう安い。」という印象的なキャッチコピーを大きく掲げ、販売における価格競争力をアピールしています。一方、買取を専門に行う店舗では「けっこう高い。」という別のキャッチコピーを使用し、顧客の売却意欲を刺激しています。

沿革

イオシスの歴史は1996年（平成8年）に個人商店として始まりました。翌1997年には大阪日本橋に初の店舗をオープンし、事業を拡大。1998年（平成10年）には有限会社として法人化を果たしました。

2000年（平成12年）には、携帯ゲーム機用のゲームソフトを全国でリリースするなど、一時的にゲーム開発・販売にも携わりました。2001年（平成13年）には有限会社から株式会社へ組織変更を行い、同時に大阪物流センターを開設し、物流体制を強化しました。

店舗網は着実に広がり、2002年（平成14年）には大阪日本橋の店舗を移転リニューアル、2003年（平成15年）にはなんば店を開店しました。東京への進出は2005年（平成17年）で、秋葉原に1号店をオープンさせたほか、東京にも物流拠点と事務所を設けました。

2007年（平成19年）には大阪の本社事務所と物流センターを統合し、本社ビルを設置。翌2008年（平成20年）には東京でも事務所と物流センターを統合して東京支社を設立しました。この年には、現在事業の中核となっている中古携帯電話やスマートフォンの専門的な販売・買取業務「ケータイ＠イオシス」を開始しています。

2009年（平成21年）には「ケータイ＠イオシス」として池袋店や秋葉原中央通店などを開店し、携帯電話事業をさらに推進。携帯電話向けのデータ消去ソフトをリリースするなど、関連事業も展開しましたが、後にこの携帯事業部門は100%子会社のエコケー株式会社へ業務移管されました。

その後も店舗展開は続き、2010年（平成22年）には大阪日本橋や秋葉原に新たな店舗を開設。2011年（平成23年）には他の事業者の店舗事業を取得し、リニューアルオープンさせるなど、M&Aによる事業拡大も行いました。

2012年（平成24年）には海外からの顧客向けに免税対応を開始した店舗が登場し、インバウンド需要にも対応。大阪心斎橋にも店舗をオープンしました。2013年（平成25年）には買取業務を専門に行う「イオシス買取センター」を開設し、買取体制を強化しました。

2014年（平成26年）にはCCCモバイル株式会社との資本・業務提携を締結。家電量販店や書店との連携も模索し、2015年（平成27年）にはTSUTAYA店舗でスマホ買取査定端末の運用を開始するなど、新たな販路や買取チャネルの開拓を進めました。

2016年（平成28年）には、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社（CCC）の100％子会社となり、同グループの一員となりました。この時期には名古屋大須への出店、他社の吸収合併、青葉台オフィスの設立、物流拠点としてのリファビッシュセンター設立など、組織規模および事業範囲を大きく拡大させました。

2017年（平成29年）には本社を大阪市中央区に移転。東京の事務所も移転・統合を行い、効率化を図りました。既存店舗のリニューアルや買取専門店の独立移転なども行われ、店舗網の再編が進められました。

2018年（平成30年）には、スマートフォン修理を手がける株式会社フラッシュエージェント（「スマホ修理王」を運営）の全株式を取得し、子会社化することで事業領域を修理分野にも広げました。

2019年（令和元年）には九州地方で初の店舗となる福岡天神店をオープンさせ、全国展開をさらに進めました。

2021年（令和3年）には名古屋大須店の移転リニューアルや、東京のオフィス機能の統合など、既存拠点の強化や効率化を図りました。

2022年（令和4年）には大きな転換期を迎え、MBO（経営陣による買収）を実施し、カルチュア・コンビニエンス・クラブグループから独立しました。新たに創業者が設立した株式会社イオシスホールディングスの100％子会社として新たなスタートを切りました。この年には東京新宿、兵庫神戸にも新店舗をオープンさせ、さらなる地域への展開を図りました。一方で、子会社としていたフラッシュエージェントの全株式を譲渡するなど、事業ポートフォリオの見直しも行いました。

2023年（令和5年）には新宿エリアで2店舗目となる店舗を開設。物流拠点であるリファビッシュセンターも移転し、体制の整備を進めました。

2024年（令和6年）には株式会社イオシスホールディングスに対し、丸紅株式会社が40％の出資を行い、資本業務提携を締結。これにより、新たな経営体制のもと、事業のさらなる発展を目指しています。店舗面では、秋葉原の既存店のリニューアルや、パソコン・Mac専門の買取館のオープンなど、専門性の強化も図られています。

2025年（令和7年）には東京都中野への新規出店が予定されており、今後も店舗網の拡大が見込まれます。

主な拠点

イオシスは、全国に13ヶ所（2025年予定含む）の店舗を展開しています。

店舗
大阪（3店舗）
兵庫（1店舗）
東京（6店舗）
愛知（1店舗）
福岡（1店舗）
物流拠点
イオシスリファビッシュセンター
事務所
イオシス大阪本社
* イオシス東京支社

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