イオンタウン上里

埼玉県児玉郡上里町に位置するイオンタウン上里は、イオンタウン株式会社が運営する大型のショッピングセンターです。

この施設は、上里町大字金久保地区の国道17号南側、かつてパナソニック電工が進出を計画していた土地に、イオン株式会社が開発を手掛けました。2008年（平成20年）8月2日にグランドオープンを迎えています。開業後まもない同年8月21日には、会社分割に伴い、その運営はイオンリテール株式会社へ引き継がれました。

『毎日を楽しむ笑顔あふれる街』をコンセプトに掲げ、開業当初は食品スーパーのベルク上里SC店を核店舗としていました（計画段階では、より大型のイオンスーパーセンターを核とする構想も存在しました）。約85の専門店が集まるモール型ショッピングセンターとして、多彩な店舗構成で利用者の多様なニーズに応えることを目指しました。

施設はバリアフリー新法に適合した設計がなされており、オストメイト対応のトイレや23台分の身障者専用駐車場といった設備を備えています。さらに、2階のモールインフォメーション内には、万一の事態に備え自動体外式除細動器（AED）が設置されるなど、利用者の安全と利便性に配慮した環境が整備されています。

開業当初の計画には、温浴施設「健美効炉のコロナの湯」の併設も含まれていましたが、こちらは出店が見送られることとなりました。しかし、その代替として、2009年（平成21年）7月4日には、アミューズメント施設のラウンドワンが敷地内にオープンし、ショッピング以外のレジャー機能も加わっています（ラウンドワンは当初、同年初春の開業を予定していました）。

開業からしばらくの間、本施設は計画の経緯から、運営はイオンリテールが担当しながらも、同社が直営するスーパーマーケットを核店舗に持たないという、当時のイオン系SCとしては珍しい形態をとっていました。しかし、2011年（平成23年）11月21日に実施されたイオンショッピングセンターのブランド統一に伴い、本施設はイオンリテールからイオンタウン株式会社へ正式に運営が移管されました。これに伴い、名称もそれまでの「イオン上里ショッピングセンター」から現在の「イオンタウン上里」へと改称されています。

地域における競合環境としては、上里町内にはすでにヤオコーを核店舗とするネイバーフッド型商業施設、ウニクス上里が存在しており、集客面で競合関係にあります。また、過去にこの地域には、イオン系列の店舗としてジャスコ神保原駅前店が存在していましたが、こちらは2006年（平成18年）4月20日に閉店しています。その跡地にはトライアル神保原店が出店したものの、2018年に移転のため閉店しています。

近年の動きとしては、長らく核店舗を務めてきたベルク上里SC店が2023年（令和5年）8月31日に撤退しました。後継店舗としては、同じイオングループに属する株式会社カスミが、同年12月9日に新たな核テナントとして開業する予定であり、施設の核となる機能が引き継がれることになります。

沿革

2008年（平成20年）8月2日 - イオン上里ショッピングセンターとして開業。
2011年（平成23年）11月21日 - 運営がイオンタウン株式会社に移管され、「イオンタウン上里」に改称。
2023年（令和5年）8月31日 - 核店舗のベルク上里SC店が撤退。
2023年（令和5年）12月9日 - 後継核店舗としてカスミが開業予定。

出店しているテナントに関する詳細情報は、公式サイトの「フロアガイド」を参照することができます。

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