イグメニツァ

イグメニツァ：ギリシャ、イピロス地方の港湾都市

イグメニツァ（ギリシア語: Ηγουμενίτσα / Igoumenitsa、アルバニア語: Igumenica）は、ギリシャ共和国のイピロス地方に位置する都市であり、その周辺地域を含む基礎自治体です。テスプロティア県の県都であり、アドリア海に面した重要な港湾都市として機能しています。ギリシャ北部を東西に結ぶエグナティア高速道路の終点でもあり、交通の要衝としての役割も担っています。

名称

ギリシャ語以外の言語では、以下の名称で呼ばれています。

アルバニア語: Gumenicë または Gumenica

歴史

イグメニツァの町は、古代にはティタニ（Titani）として知られていました。紀元前4世紀には、28ヘクタールもの領土を有するテスプロティア王国の最も重要な都市の一つでした。ティタニの城壁は周囲2,400mに及び、4つの門を備えていました。城壁の内部は鎌の形に街が分かれており、丘の上に建てられた円形の塔は、宗教的な聖域と考えられていました。近年の発掘調査により、ティタニには2,500人を収容できる劇場と2つの神殿が存在していたことが明らかになっています。

ティタニは、エピロス同盟の会合都市でもありました。しかし、紀元前167年に共和政ローマによって破壊され、その後ローマ帝国に組み込まれました。

社会

人口推移

(人口推移に関するデータは原文に存在しないため、省略)

行政区画

自治体（ディモス）

イグメニツァ市（Δήμος Ηγουμενίτσας）は、テスプロティア県に属する3つの基礎自治体の一つです。2010年に行われた地方制度改革（カリクラティス改革）に伴い、2011年1月1日付で旧イグメニツァ市を含む7つの自治体が合併し、新たな自治体としてイグメニツァ市が発足しました。旧自治体は、新自治体を構成する行政区（ディモティキ・エノティタ）として位置づけられています。

旧自治体（ディモティキ・エノティタ）

カリクラティス改革以前の旧イグメニツァ市にあたるイグメニツァ地区（Δημοτική ενότητα Ηγουμενίτσας）は、複数のキノティタ（都市域・村落）および都市・集落から構成されています。

気候

イグメニツァの気候は、気温を除くとノルウェーのベルゲンとほぼ変わらないと言われています。年間降水量は、アテネが380mmであるのに対し、イグメニツァは1,100mm前後です。参考までに、クレタ島は640mm、ヨアニナでは1,300mmとなっています。2005年のイグメニツァにおける気温データも存在します。

参考情報

イグメニツァ市公式サイト （ギリシア語）
* Igoumenitsa

もう一度検索