イタリアの地震一覧

イタリアの地震について

イタリアは、地震が非常に多い国として知られています。これは、アフリカプレートとユーラシアプレートの境界に位置しており、これらのプレートが互いに押し合うことで、地殻が不安定になっているためです。

地震の主な原因

イタリア周辺は、アフリカプレートとユーラシアプレートが衝突する複雑なテクトニック環境にあります。この地域では、プレートが年間4〜10mmの速度で動いており、断層が多いため、地震が頻繁に発生します。地質構造も複雑で、プレートの単純な沈み込みだけでは説明できない現象も起きています。

中生代以降の地殻変動により、現在のイタリア半島西岸にあたる地殻が移動し、古期地中海の海洋プレートが沈み込む過程でアペニン山脈が形成されました。この山脈は、アルプスの南西端からアペニン山脈にかけて弓状に連なり、地震帯と一致しています。ただし、日本のような大規模な地震は比較的少ない傾向があります。

研究と防災

イタリアでは、地震研究よりも火山研究に重点が置かれてきましたが、地震発生帯の研究も進められています。古代から地震の記録が残されており、15世紀頃から地震の原因に関する研究が始まり、19世紀には地震学の発展とともに研究が進みました。現在では、地震観測ネットワークが整備され、災害管理や都市計画に役立てられています。

1992年には「災害防護国民サービス」が設立され、全国的な組織による迅速な対応が可能になりました。

法律

1974年に初めて地震対策法が制定されましたが、当初は南部の一部地域のみが対象でした。1980年のイルピニア地震や2002年のモリーゼ地震を経て、2003年には全土を対象とした耐震建築を義務づける改正法が導入されました。イタリアはEUの基準に準拠した耐震基準を設けていますが、歴史的地域では適用が免除されることもあります。

しかし、耐震基準を満たした建物でも倒壊する事例があり、手抜き工事の疑いも指摘されています。また、新築建物でも耐震性が低いものが多く、特に中部や南部では耐震建築が普及していません。学校や病院などの公共施設でも耐震基準を満たしていない箇所が多く、地震対策の遅れが懸念されています。

地震の一覧

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被害の大きな地震

過去に発生した被害の大きな地震については、詳細な記録が残されています。

参考文献

• - イタリアにおける大規模災害と公共政策―2009年アブルッツォ州震災の事例を中心に―
• - イタリアの防災体制とボランティアの役割
• - イタリア中部地震における心理・社会的支援

関連項目

• - 地震の年表
• - 歴史地震
• - イタリアの津波一覧
• - イタリア国立地球物理学火山学研究所（INGV）
• - イタリア市民保護局
• - グラン・サッソ国立研究所
• - イタリアの地震リスク階級
• - 周辺国の地震一覧（ギリシャ、アルバニア、トルコ、クロアチア）

外部リンク

• - 在イタリア日本大使館
• - イタリア市民保護局（イタリア語）
• - イタリアにおける地震の歴史
• - イタリアにおける150年間の地震の歴史
• - 2012年の耐震建築の4階級地域地図
• - イタリアで過去50年間において最も規模が大きかった10の地震
• - イタリアにおけるプレートの説明
• - ECCO TUTTI I TERREMOTI PIÙ FORTI DI M.5,5 （マグニチュード5.5以上の地震一覧）
• - terremoti recenti （2000年以降の地震図表）
• - INGV, Archivi e banche dati （過去の地震アーカイブデータ）
• - 中世に起きた地震の紹介
• - Catalogo dei forti terremoti dal 461 a.C. al 1997
• - Sito web per la disseminazione di dati sismologici di lungo periodo
• - CPTI15, Catalogo Parametrico dei Terremoti Italiani 2015
• - DBMI15, Database Macrosismico Italiano 2015
• - Archivio storico macrosismico italiano (ASMI)

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