イヅツみそ

株式会社イヅツみそについて

株式会社イヅツみそは、香川県観音寺市豊浜町に本社を置く、日本の調味料食品メーカーです。1931年に創業し、1947年に法人化されました。讃岐味噌を代表する企業で、特に白味噌の生産に力を入れています。

会社の概要

イヅツみそは、香川県で唯一無二の存在感を持つ味噌製造業者として、多くの消費者に支持されています。四国全体では約3割、全国規模で見ると白味噌のシェアは約10%です。主力商品である讃岐白味噌は、特に香川県や関西地方での雑煮などに使用されています。また、イヅツみそでは、麦味噌、豆味噌、赤味噌も製造し、一貫して高品質な製品を提供しています。

2014年のデータによると、イヅツみその年間製造量は約500トンで、白味噌がその大部分を占めています。製品は、四国、関西、北陸、関東地域の料亭や百貨店、スーパーマーケットに出荷されており、香川県外では「サヌキ白みそ」というブランド名で販売されています。

さらに、新商品の開発にも注力しており、味噌の製造過程で発生する大豆煮汁から抽出される機能性成分を活用したフリーズドライの即席味噌汁も市場に投入しています。このように、伝統的な製法を擁護しつつ、新しい製品の開発にも積極的に取り組んでいます。

歴史の変遷

イヅツみその歴史は長く、数回の商号変更を経て現在の「株式会社イヅツみそ」に至ります。1947年に井筒産業株式会社として設立され、1961年には井筒味噌醸造所に改名されました。そして1978年に現在の社名に変更しました。企業の運営にはさまざまな代表者が就任しており、代表取締役社長は1980年から様々な経歴を持つ人物が交代しています。

2010年にはホームページを開設し、オンライン通販も開始しました。さらに2011年には老朽化した工場を取り壊し、新しい工場を建設。また、大豆煮汁からのリサイクル品の製造システムを特許申請し、フリーズドライ味噌の製法も特許取得しています。

2017年には、埼玉県のセントラルグループに買収され、同社の一員として新たなスタートを切りました。この買収はイヅツみその製造技術を復活させるための重要な一手となり、グループ全体での味噌卸売事業と共に、新たな販路拡大を目指しています。

現在と未来

2022年には製造人手不足のため、一時的に製造販売を中止すると発表されましたが、2024年にはその再開を予定しています。今後もイヅツみそは、香川県の名産品を大切にし、消費者に愛される味噌の提供に努めていくことでしょう。各時代における変化を受け入れつつ、伝統と革新を兼ね備えた企業として今後の発展が期待されています。

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