イトトンボ科

イトトンボ科（Coenagrionidae）

イトトンボ科は、トンボ目イトトンボ亜目に分類される一群です。細長い体と繊細な翅を持ち、水辺の環境で見られることが多い昆虫です。日本には様々な種類のイトトンボが生息しており、それぞれ異なる特徴を持っています。

日本産の主な種

以下に、日本で観察できる主なイトトンボの種類を挙げます。各種ごとに、体長や生息地などの情報を示します。

クロイトトンボ (Paracercion calamorum):
体長: 27-38mm
生息地: 北海道、本州、四国、九州

モートンイトトンボ (Mortonagrion selenion):
体長: 22-32mm
生息地: 北海道、本州、四国、九州

ホソミイトトンボ (Aciagrion migratum):
体長: 30-38mm
生息地: 本州、四国、九州、南西諸島

キイトトンボ (Ceriagrion melanurum):
体長: 31-48mm
生息地: 本州、四国、九州

ベニイトトンボ (Cariagrion Nipponicum):
体長: 32-45mm
生息地: 本州、四国、九州

アジアイトトンボ (Ischnura asiatica):
体長: 24-34mm
生息地: 全国

アオモンイトトンボ (Ischnura senegalensis):
体長: 29-38mm
生息地: 本州、四国、九州、南西諸島

セスジイトトンボ (Paracercion hieroglyphicum):
体長: 27-37mm
生息地: 北海道、本州、四国、九州

オオイトトンボ (Paracercion sieboldii):
体長: 27-42mm
生息地: 北海道、本州、四国、九州

ムスジイトトンボ (Paracericion sexlineatum):
体長: 30-39mm
生息地: 本州、四国、九州、南西諸島

エゾイトトンボ (Coenagrion lanceolatum):
体長: 30-40mm
生息地: 北海道、本州

オオセスジイトトンボ (Paracercion plagiosum):
体長: 39-49mm
生息地: 本州

ヒヌマイトトンボ (Mortonagrion hirosei):
体長: 約30mm
生息地: 本州、四国、九州

これらのイトトンボは、それぞれ異なる環境に適応しており、地域によって見られる種類が異なります。水田や池、川などの水辺で観察することができます。

イトトンボ観察の注意点

イトトンボを観察する際は、以下の点に注意しましょう。

生息地を荒らさないように、静かに観察する。
捕獲は、目的がある場合を除き、避ける。
写真撮影の際は、フラッシュを使用しない。

イトトンボは、水辺の生態系において重要な役割を果たしています。彼らの生息環境を守るためにも、自然を尊重する姿勢で観察を楽しみましょう。

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