イナズマン (架空の人物)

イナズマン：変身ヒーローの軌跡

イナズマンは、1970年代の特撮テレビドラマ『イナズマン』に初登場して以来、その独特な変身プロセスと超能力を駆使した戦いで、多くのファンを魅了してきました。作品ごとに異なる設定やデザインを持ちながらも、サナギマンという中間形態を経てイナズマンに変身するという基本設定は共通しており、その変身プロセスは、まさに「脱皮」を連想させます。

登場作品

イナズマンは、テレビシリーズだけでなく、漫画、映画、アニメ、ゲーム、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアで展開されています。

漫画
イナズマン
イナズマンVSキカイダー
テレビシリーズ・映画
イナズマン
イナズマンF
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
アニメ
ギターを持った少年 -キカイダーVSイナズマン-
ゲーム
スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望
スーパー[[特撮大戦2001]]
特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
トレーディングカードゲーム
スーパーヒーロー戦線 スクランブルデュエル
クロスギャザー

作品別の解説

テレビシリーズ

渡 五郎（わたり ごろう）

『イナズマン』および続編『イナズマンF』の主人公。東南大学の3年生でサッカー部に所属。新人類帝国のイツツバンバラに襲われた人々を助けたことから、自身が超能力者であることを知り、人類の自由のために戦うことを決意します。

明るく正義感が強い反面、感情的な一面も持ち合わせています。特に、生き別れの母が敵に殺害された際には、冷静さを失う場面もありました。変身前でも超能力が使え、優れた聴力を持っていますが、重傷を負うと変身できなくなるという弱点も持ち合わせています。

『イナズマンF』では、新たな敵デスパー軍団から人々を守るため、大学を離れ、地下基地に隠れ住んでいます。前作では変身に特定のポーズが必要でしたが、『F』ではより自由に超能力を使いこなせるようになっています。

サナギマン

渡五郎が「ゴーリキショーライ!」のコールで変身する中間形態。岩のような外見で、優れた防御力と怪力を持ちますが、あくまでイナズマンへの変身エネルギーを充填するための中間形態です。敵の攻撃に耐え、エネルギーを吸収する必要があるため、時には苦戦を強いられます。

『イナズマン』では変身プロセスが二度変更されており、スーツも第5話で変更されました。『イナズマンF』では、変身ゲージの溜まりが早くなり、よりスムーズにイナズマンへ変身できるようになりました。

イナズマン

サナギマンが「チョーリキショーライ！」のコールで二段変身した姿。青を基調としたデザインで、念動力、瞬間移動、稲妻拳法など、多彩な超能力と格闘技を駆使して戦います。技を繰り出す際の掛け声は「チェスト！」。マフラーは伸縮や変形が可能です。

『イナズマンF』では、マフラーに稲妻を意匠化したマークが追加され、戦闘スタイルも空手アクションが中心になりました。超能力もゼーバーの性能向上により強化されています。

映画

『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』

キカイダーらと共に登場し、ジェネラル・シャドウと戦います。この作品では『イナズマンF』ではなく、『イナズマン』の姿で登場しています。

『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』

漫画版をベースに、テレビ版の設定を取り入れたイナズマンが登場します。麻宮騎亜がデザインを担当し、『仮面ライダーフォーゼ』の主人公・如月弦太朗が教師となって生徒を和解させる物語の中で、「超能力者」という設定からイナズマンが登場しました。

風田 三郎（かぜた さぶろう）

この作品に登場する、漫画版の風田サブロウをモチーフとしたキャラクター。弦太朗のクラスに在籍する超能力を持つ問題児で、怪人同盟のリーダーです。表面的には傲慢な性格に見えますが、実際は繊細な心の持ち主で、過去のトラウマから周囲を信じることができませんでした。しかし、弦太朗との出会いを通じて心を開き、イナズマンに変身します。

サナギマン (風田三郎)

三郎が「剛力招来！」の掛け声で変身した姿。茶色を基調としたデザインで、岩のような皮膚に覆われています。オリジナル版の要素を残しつつも、赤い血管のような筋やゾディアーツのコアを彷彿とさせる部位など、多くの点で差異が見られます。

イナズマン (風田三郎)

サナギマンが「超力招来！」の掛け声で変身した姿。青を基調としたデザインで、手足や局所のみ黒くなっています。サナギマンの時とは異なり、細身でスピーディーな格闘戦を得意としています。また、念動力や飛行能力など、強力な超能力を駆使して戦います。

『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』

未来から弦太朗を助けに現れます。ここでは、「先生」と弦太朗を呼びますが、弦太朗は何のことか分からず困惑していました。

イナズマンの超能力・技

イナズマンは、多彩な超能力と技を駆使して戦います。その一部を以下に紹介します。

超力イナズマ落とし: 両腕から光線を連射しながら急降下し、パンチを繰り出す必殺技。
逆転チェスト: 超能力で敵の技を再現し、跳ね返す技。
ゼーバー・逆転チェスト: ゼーバーを使用し、相手の攻撃を反射する技。
ゼーバー・イナズマンフラッシュ: ゼーバーから雷撃を放つ必殺技。
マフラー稲妻走り: マフラーを鎖に変えて攻撃や防御に使う技。
透視能力: 隠れた敵や異空間の人間を発見する能力。
瞬間移動: 精神力で瞬間移動する能力。
イナズマ拳法: 回転蹴りや車返しなど、格闘技を応用した技。

イナズマンを演じた人物

イナズマンは、多くの俳優やスーツアクター、声優によって演じられてきました。以下に主な人物を記載します。

俳優
伴大介（当時：伴直弥）：『イナズマン』『イナズマンF』（渡五郎）
須賀健太：『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』（風田三郎）
スーツアクター
中村文弥：『イナズマン』
渡辺淳：『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』
声優
山口勝平：『ギターを持った少年 -キカイダーVSイナズマン-』
* 須賀健太：『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』

まとめ

イナズマンは、時代を超えて愛される変身ヒーローです。その独特な変身プロセスや、多彩な超能力、そして、様々な作品で描かれてきた人間ドラマは、多くの人々に感動と興奮を与えてきました。今後も、イナズマンの活躍から目が離せません。

もう一度検索