イラッド・オルティスJr.は、
アメリカ合衆国で活躍する
プエルトリコ出身の
騎手です。
1992年8月11日生まれ。
騎手であるホセ・オルティスは実弟にあたります。
オルティスJr.は、元
騎手だった祖父の影響を受け、幼少期から
騎手を志しました。
騎手養成学校を経て、2011年に
プエルトリコでデビュー。同年の6月には
アメリカ合衆国へ渡り、
ベルモントパーク競馬場で騎乗を開始しました。
デビューイヤーからその才能を開花させ、151勝を記録。その後も勝利数を伸ばし続け、3年目の
2013年には224勝を挙げて全米リーディングジョッキー10位にランクインしました。
2014年には290勝を達成、トップジョッキーの仲間入りを果たします。
2015年には、
ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフをステファニーズキトゥンで制覇するなど、年間300勝の大台に乗せました。この年から、オルティスJr.の名は世界的なトップジョッキーとして知られるようになります。
2018年9月15日、
ベルモントパーク競馬場のレースで1着となり、通算2000勝という大きな節目を達成しました。同年は自己最多となる346勝を挙げ、2年連続で北米最多勝、そして初の最多賞金獲得
騎手にも輝きました。さらに、
2019年、
2020年も北米最多勝、最多賞金獲得
騎手を獲得し、その圧倒的な強さを証明しました。
オルティスJr.の騎乗スタイルは、弟のホセよりも
鐙を短くし、高い位置で騎乗することで知られています。このスタイルは、馬との一体感を高め、卓越したバランス感覚と繊細なテクニックを駆使した騎乗を可能にしていると言えるでしょう。
彼の輝かしいキャリアにおいては、数々のビッグレース勝利が挙げられます。
ブリーダーズカップシリーズでは、フィリー&メアターフ、ジュヴェナイルフィリーズターフ、フィリー&メアスプリントなど、複数のカテゴリーで勝利を収めています。また、ベルモントステークス、
ペガサスワールドカップなど、アメリカを代表するレースでも優勝を経験。さらに、CCAオークス、アラバマステークス、キングスビショップステークスなど、数多くの重要な競走を制覇してきました。
彼の勝利リストには、Questing、Lady Eli、Stephanie's Kitten、Bricks and Mortar、Newspaperofrecord、Life Is Goodなど、数々の名馬の名前が記されています。これらの名馬たちとのコンビネーションは、オルティスJr.の騎乗技術と馬との信頼関係の深さを物語っています。
数々の栄光と記録を積み重ね、現代競馬界を代表するトップジョッキーとして君臨するイラッド・オルティスJr.。彼の今後の活躍にも、世界中の競馬ファンが注目しています。彼の才能と努力、そして馬たちとの絆が、これからも多くの感動と興奮を届けてくれることでしょう。